他の誰かになりたかった―多重人格から目覚めた自閉の少女の手記

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784907725624
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

内容説明

この世界に、違和感がありすぎて私は私でいられなかった。「もう一人の私」と話し合って、私は再び「本物の私」になった。そして知った。違和感の原因は、私が「アスペルガー症候群」だったからなのだと。

目次

第1部 私が私でいられなかった理由(他の誰かになりたかった;怒涛の「なせばなる」人生 ほか)
第2部 アスペルガーとして生きていく(否定できなくなった「変人」;私の頭の構造 ほか)
第3部 アスペルガーの私に、家族が愛せるか?(私の生まれた環境;必ず通り過ぎるべき時代 ほか)
第4部 本物の自分を受け入れられるように…(私、藤家寛子という人;隠された自分への興味 ほか)

著者等紹介

藤家寛子[フジイエヒロコ]
1979年生まれ。解離性人格障害を克服したあと、2002年にアスペルガー症候群と診断される。現在、通信制大学の4年次に在籍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

べるめーる

25
再読。この本と出会った時はまだアスペルガー症候群をよく知らなかった。仕事でアスペルガーなどの自閉スペクトラムや、様々な情緒障害を持つ子どもとの関わりを経て再読すると、著者の苦しみがとても身近に感じられ、胸が痛かった。うつ、パニック障害、解離性人格障害、対人恐怖症、PTSD…なんと困難の多い道だったのだろう。「普通」の世界で生きるために、著者が見出したマニュアルも紹介されている。アスペルガー症候群に苦しむ人や、家族、理解し支えたい人には得るものが多い本だと思う。2013/09/26

gtn

13
アスペルガー症候群である著者が、身体や知的障害と異なり、「普通」に見られることの辛さを告白する。発達障害は、通常の偏見に、善意の偏見が重なる。同障害に対する真の理解が広まらなければ、当事者の苦しみはそのまま続く。2019/03/04

トッド

6
【著者と、グレー判定の私の共通点】変人〇。他の誰かになりたい×。多重人格×。責任感が強い〇。意志が強い。行き過ぎた道徳観〇。頑固〇。文字が得意で言葉が苦手〇。言葉の裏が読めない&ストレートな表現〇。黒と白が好き〇。イジメ△。体弱い△。保健室病院通い×。下痢〇。音・感触・車△。かんしゃく・パニック△。【感想】時系列構成バラバラなおしゃべり本。とても具体的しかし空想的。他の様々な障害の併発もあり周りへの理解をより難儀にする。アスペルガーは大変だけど人の倍訓練すればいくらかは克服できる。その人間の潜在能力が凄い2019/11/03

こばだい

4
私は、藤家さんの『あの扉の向こうへ』を読んだ後にこの本を読みました。最初は、まったく正反対な内容に驚きましたが、読み進めていくうちに、藤家さんの本当の気持ちを知ることができました。共感するところがたくさんありました。私は、特別支援を学んでいる者として、人それぞれ個性があり、同じ人間は一人もいないということを考え、将来、心の問題を抱えた子ども達に心から寄り添える教師になりたいです。藤家さんの本に勇気をもらいました。2013/12/06

sira

4
タイトルに惹かれて手にとって、『違和感』と名前しか知らなかった『アスペルガ-症候群』の単語で読もうと意思決定。喋っているような語り口調で、明るい話題や笑える失敗談(嘲笑ではなく)も交えながらなので、比較的読みやすい一冊なのでは。症状も様々らしいので、もっと理解を深めていきたいです。2011/04/05

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