内容説明
人間がすることに「絶対はなく」、人間の行為に「過ちは付き物」であると考える「安全神話を信じない」スウェーデン人が、3.11福島原発事故のひと月前に国を挙げて行なった総合演習とは?
目次
第1章 「安全神話」のない国(日本「安全神話の国」VS.スウェーデン「安全神話のない国」;危機管理とは危機を事前に察知して予防すること ほか)
第2章 市民を放射線からどう守るか(原発事故が起こった場合の想定シナリオ;事故対処能力の総合評価レポート ほか)
第3章 原発事故想定訓練から得られた対策(危機管理の一番の要諦は市民が正しい情報を得られること;総合訓練を通じての個人と市民への対策 ほか)
第4章 情報公開の原則と電力会社の危機管理(総合訓練を通じて得た教訓で一番大事なのは情報公開;発電会社自身がどういう対策を持っているか ほか)
体験ルポ 原発と核燃料廃棄物処理の実態(北のフォースマルクと南のオスカーシャム;国営の電力会社バッテンフォールと民間の電力会社OKG ほか)
著者等紹介
須永昌博[スナガアキヒロ]
1940年中国瀋陽生まれ。東京大学卒。(財)電力中央研究所にて植物工場の研究に従事。’70年、スウェーデン大使館科学技術部。科学技術アタッシェとしてスウェーデン政府、大学、企業へのコンサルタントとして30年間勤務。その後、スウェーデン製大規模無農薬野菜工場、スウェデポニック・アジア(株)社長をへて、(株)ノルディック商会代表取締役として、スウェーデンに対するコンサルタント業務を継続中。2002年より(社)スウェーデン社会研究所長、(社)日本・スウェーデン基金理事。グスタフ・スウェーデン国王より北極星勲章を叙勲。2015年、病気のため死去。享年75。中小企業診断士(工業)、鍼師・指圧師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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