内容説明
戦後六十一年。敗戦の焼け野原から、世界もうらやむ経済復興を遂げたかに見える日本。しかし一方でこの国はニート、いじめ、格差社会…と実に様々な問題を抱えています。繁栄の裏で置き去りにされたものとは?漠然とした不安が広がる現代、私たちは何を感じ、何を思い、どう生きていくべきなのでしょうか。本書では、日本人のルーツや生活、歴史をたどりながら、現代の諸問題を仏教の観点で掘り下げていきます。
目次
第1章 仏教からみた現代社会(二極化された社会に思う;ニートに思う―日日是れ好日;「むさぼり」と「いかり」と「むち」、そして「戦争テロ」 ほか)
第2章 仏教が育んできた日本文化(日本文化の基層と宗教;日本人の文化;日本文化への目覚め ほか)
第3章 仏教が育む日本人のこころ(宗教的情操とは何か;仏教情操教育の必要性;宗教的情操の教育 ほか)
著者等紹介
齋藤昭俊[サイトウアキトシ]
昭和5(1930)年栃木市に生まれる。大正大学文学部、同大学院修士課程修了。インド政府招聘留学生として、インド・ベナレス・ヒンドゥー大学大学院に留学。大正大学教授、同大学学監兼教養部長などを歴任。文学博士。大正大学名誉教授。日本仏教教育学会名誉会長。財団法人全国青少年教化協議会事務総長。宝蓮寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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