内容説明
人工知能が急速に能力を高めているなか、近い将来、シンギュラリティは本当にやってくるのだろうか。それはいつごろなのか。人間の価値観を揺るがすような、パラダイムシフトは起こるのだろうか。そのとき、労働はどう変わる?教育は?芸術はどうなる?富の偏在はどうなる?著者は、俳句を生成する人工知能「AI一茶くん」を開発した人工知能研究者。研究者から見たChatGPT出現の意味とは。ChatGPTなどの大規模言語モデルの仕組みから、近未来の社会変容までを平易に解説。
目次
序章 六十七年の時を経て
第1章 人工知能は自ら学習する―脳の仕組みとディープラーニング
第2章 本能と知能と、生と死と―「知能」と「人工知能」の違い
第3章 ChatGPTで見えた次のフェーズ―人工知能研究の現在地と近未来
第4章 人工知能との「協働」シナリオ―「強い人工知能」と「弱い人工知能」
第5章 新たな価値の出現と富の再配分―人工知能時代のパラダイムシフト
第6章 人工知能が人工知能を開発する日―研究の最前線と課題
第7章 代替される「知能」、代替されない「芸術」―人間に残される仕事は何か
第8章 一変する「教育」の風景―人工知能時代に必要な自発的「学び」
終章 人間とも人工知能とも「仲良く」する力
著者等紹介
川村秀憲[カワムラヒデノリ]
人工知能研究者、北海道大学大学院情報科学研究院教授、博士(工学)。1973年、北海道に生まれる。小学時代からプログラムを書きはじめ、人工知能に興味を抱くようになる。同研究院で調和系工学研究室を主宰し、2017年9月より「AI一茶くん」の開発をスタートさせる。ニューラルネットワーク、ディープラーニング、機械学習、ロボティクスなどの研究を続けながらベンチャー企業との連携も積極的に進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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