内容説明
1995年3月20日、地下鉄サリン事件発生。そのときサリンがまかれた車両に乗り合わせ、いまも後遺症と闘い続ける一人の被害者。事件当時、日本にいなかったことで、極刑を免れた元オウム真理教幹部。その2人が20年の時を経て初めて向かい合った6時間の記録。
目次
第1章 一九九五年三月二十日八時四分、あの日いつものように(疑問、感じたことをそのまま言葉に;いつものように地下鉄に ほか)
第2章 「絶対的帰依」という無限ループ(「オウムの総括はすべて読みました」;チベットの高僧から教えられたヴァジラヤーナ ほか)
第3章 被害者の二十年、元オウム幹部の二十年(正体不明の異変を抱え;何かに突き動かされて ほか)
第4章 被害者六千人超、その賠償と責任(終わらないし、許されない;憎しみはないのか ほか)
第5章 宗教の本来の役割とオウム問題の根(本来はセーフティネット;いまの若者が宗教に入る理由 ほか)