内容説明
これはね、わたしが子どもだったころ、わたしのおばあさんからきいた、ふるいふるいお話だよ。あるお百姓さんが、おくさんと仕事をとりかえた。きつい外の仕事より、家のなかの仕事の方が、らくちんだと思ったのさ。でも、やってみたら、大まちがい。お百姓さんは、一日で、こりごりしたんだって。いったいなにがあったのかな?
著者等紹介
ガアグ,ワンダ[ガアグ,ワンダ] [G´ag,Wanda]
1893‐1946。アメリカのミネソタ州に生まれる
小宮由[コミヤユウ]
1974‐。東京都生まれ。翻訳家。2004年より東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰。祖父は、トルストイ文学の翻訳家であり、良心的兵役拒否者の故北御門二郎(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
81
児童書。福音館書店『すんだことはすんだこと』佐々木マキ訳の新訳バージョン。これは瑞雲舎、小宮由の訳「しごとをとりかえたお百姓さん」▽お百姓さんのフリッツルは、一生懸命に畑仕事をしている。けれどフリッツルは、奥さんのリアシの家事のほうが楽そうだと考えた。そこでふたりはある日仕事を取り替えてみることにした。リアシは日の出とともに畑仕事に出かける。フリッツルはのんびり家事に取り掛かるが、失敗続きで大変なことになる。帰宅したリアシが見たものは▽ガアグの名作。表紙が違ったので違うお話かと思ったら。2024年発行2025/04/30
わむう
17
「100まんびきのねこ」のワンダ・ガアク作。「しごとをとりかえただんなさん」の少し長いバージョン。2024/09/15
南
14
夫婦が仕事を取り替えるお話。旦那さんは外で1日中畑仕事して、そりゃ大変だろう。でも奥さんも1人で小さい子を見つつ家畜の世話、洗濯掃除、料理、バターづくりと時間内に終わらせなきゃいけない忙しさ、手際の良さが必要なのだ。これは昔話だけど現代でも同じようなことが言える。はたから見たら楽そうに見える仕事でも自分がやってみたら上手くできないし、楽じゃない。私も外で働いたほうが楽だと思う質です(笑)。2025/04/20
mntmt
8
楽な仕事などないのさ!2024/07/21
奏
5
絵本を何度も読んでいたのでストーリーは知っていたけれど、失敗するたび「くよくよしたってしかたない!」とポジティブな旦那さんのイメージはなかったので新鮮。2024/11/02