内容説明
とおい海の底の人魚の学校のお話。歌の「にがて」な人魚が意外なところで大活躍?「にがて」が好きになれる本。
著者等紹介
スロボドキン,ルイス[スロボドキン,ルイス] [Slobodkin,Louis]
1903‐1975。アメリカのニューヨークに生まれる。美術大学を卒業後、彫刻家となったが、エスティスの「モファットきょうだい」シリーズに挿絵を描いたのをきっかけに、子どもの本を手がけるようになる。『たくさんのおつきさま』(徳間書店)でコルデコット賞を受賞
小宮由[コミヤユウ]
1974‐。東京都生まれ。翻訳家。東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
78
児童書。人魚の学校[ブルー・ロック・スクール]に通うシンシアは、人魚には珍しい赤毛。とおい北の海から学校に通うシンシアは上品に泳ぎ、踊りもタツノオトシゴ乗りも編み物も上手にできる頑張り屋さん。けれども、歌だけが「まったくもって苦手!」歌の先生はシンシアに特別授業をしてくれるが、シンシアはまったく上達しない。ある日、霧の中を行く船が人魚の歌に吸い寄せられ、ブルーロックに突っ込んできた。▽苦手なもの、うまくならないものってあるよね。でもそれを嫌いにならないで欲しい。思い切り歌うことができてシンシアも満足。2020/09/02
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
48
人魚のシンシア。泳ぎもその他も何でも出来る人魚のシンシアですが、唯一、歌が苦手でした。でもそのコンプレックスはある事件で大活躍するのです。苦手、コンプレックスがあっても、何かのきっかけでプラスにもなる。2021/10/03
S.Mori
30
スロボドキンの作品は本当に面白いです。奇想天外なプロットが面白いし、可愛くてユーモラスな絵に惹きつけられます。これは歌が下手な人魚の話です。うっとりするような歌を歌える人魚たちの中で、シンシアはとんでもないだみ声を出してしまいます。そんな彼女を特訓して、先生は歌が上手にしようとするのですが……。小さな子供が読んだら、苦手なものがあってもいいんだ、と救われるでしょう。大人の私でもそんな気持ちになりました。2020/10/17
みよちゃん
20
歌が苦手ーシンシアの歌声ーフクロウの深い鳴き声巨大なウシガエルなどのひくいダミ声。でもその声が未然に防ぐことに。あたたかい絵と色合い、スロボドキンの懐かしい本。2021/02/03
杏子
19
この作者の本は何冊か読んでいて、よかったので読んだがこれは……!? 歌が苦手な人魚が、何とか弱点を克服する話?と思ったが、逆だった。歌が苦手なゆえに起こった幸運?もうちょっと何かほしかった。2020/08/09
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