内容説明
むかし、あるまちのくつやが、とてもりっぱなくつをつくりました。みたひとみんながほめるので、くつは、すっかりうぬぼれやになってしまいました。あるひのこと、うぬぼれやのくつは、くつやをぬけだしておしろにむかいました。うぬぼれやのくつになにがおこったでしょう?
著者等紹介
ビル,ヘレン[ビル,ヘレン]
ラジオ局WACで整備工として働くかたわら、ラジオ番組の台本・編集を手がけるようになり、後にウィスコンシン大学の司書となった。『おうさまのくつ』がデビュー作
スロボドキン,ルイス[スロボドキン,ルイス]
ニューヨークの美術大学を卒業後、彫刻家となったが、エスティスの「モファットきょうだい」シリーズに挿絵を描いたのをきっかけに、子どもの本を手がけるようになる。『たくさんのおつきさま』(徳間書店)でコルデコット賞を受賞
こみやゆう[コミヤユウ]
小宮由。1974年東京都生まれ。翻訳家。東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
26
新刊棚で。靴屋さんがつくった、とても立派な靴は、まるで王様が履くような靴! 褒めそやされて、うぬぼれた靴は、店を飛び出して、お城に向かった。そこで巻き起こす大騒動〜が、被害者には申し訳ないが、楽しい〜! ラスト、どうなるのかと思ったら、意外な締めくくりにほんわか♪ 著者紹介に驚いた。ヘレン・ビルさんは、ラジオ局の整備工だった。かたわら、ラジオ番組の台本や編集を手がけるようになり、後に大学の司書となる。これがデビュー作。次作も楽しみ♪ 絵のスロボドギンさんは、コルデット賞作家で、読メにファンも多い^^2015/12/13
バニラ風味
22
立派なくつです。表紙の絵でも、ちょっと誇らしげな顔をしています。だって、上等な革で作られ、細かい刺繍がついていて、金色に輝いているのですよ。くつやの窓に飾られ、それを見た人たちは「まるで、おうさまがはくようなくつだ!」と褒めました。それを聞いて、くつはすっかりその気になり、くつやの主人が出かけた隙に、お城に出かけてしまいます。ポッカポッカとね。でも、くつは立派な自分のことばかり考えていて、お城でとんでもないことをやらかします。白黒とカラーのページの使いわけがユニーク。意外な結末が、また良かったです。2016/02/09
ペイトン
18
房飾りのついたクッションに乗せられたピカピカの靴がいかにも「おうさまのくつ」のように誇らしげな様子の表紙絵。「う」の字は王冠になっていて細部を良く見るとうふっとなります。町のくつやで仕立てられ皆から褒めそやされうぬぼれた靴はくつやを抜け出しておしろを目指しますが.....赤と黄色と水色を効果的に使ってこんなに美しい絵にしたスロボドキンってすばらしいと思います。2016/01/27
ヒラP@ehon.gohon
15
なんとも気位が高くてわがままで身のほど知らずの革靴です。 おだてられて誉めそやされて、自分勝手に王さまの住むお城に出かけてしまいます。 雨に汚れて城じゅうを汚してしまって、店に戻っても汚い靴は相手にされません。 訪ねてきた王さまに買い上げられたのは、運命のいたずら?でも靴の本分は履きやすくて、気持ちの良いことが一番ですね。 ところで、靴はこれに満足できたのでしょうか。2016/02/16
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
どんなに美しく着飾っても、履きやすさが1番です靴は。うぬぼれやさんは、自分を知る事ができました。 『大人が読みたい絵本500』 https://bookmeter.com/books/10792865 で紹介されていた。【笑いたいとき】2020/05/29
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