感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
里愛乍
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<声にすることを前提に書かれた詩編>朗読劇で「授粉」を聴いて興味を持ち、紙の本で読みたくて購入。視覚からくる文字を読むというよりも、聴覚で楽しむため言葉を音にする、ということを前提として綴られた詩集ということですね。なるほど作詞家さんだけあって、何度も繰り返される言葉や韻の一文、テンポのいい単語の応酬など、確かに音的な感覚を掴むような感じ。だけどしっかりと、そこには松井さんの哲学を感じることもできました。特に「天の鳥 地の鳥」の問答と「NOGUCHI」のボヤキ?が面白かったです。2015/04/26