内容説明
フリードリヒ・A・ハイエクは経済学の業績はもちろん、それ以外の分野における業績について、20世紀における秀でた経済理論家の1人とみなされている。数十年間にわたる学究活動の間に、心理学、政治哲学、思想史、社会科学方法論など多岐にわたる分野で貢献した。本書で示される著者の分析はまさしく才気縦横である。ハイエクの思想だけでなく、経済学史や思想史、科学哲学に関心のある方にとっても読み応えのある内容となっている。
目次
第1部 オーストリア学派とそれに敵対する学派―歴史主義・社会主義・実証主義(メンガーの『国民経済学原理』;ドイツ歴史学派;方法論争;マックス・ヴェーバーと歴史学派の凋落 ほか)
第2部 ハイエクの旅路(ウィーンのハイエク;貨幣の理論と方法論;ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのハイエク;一九三〇年代の方法論争 ほか)
第3部 ハイエクの挑戦(旅路の果てに―ハイエクの多様な遺産;エピローグ:二〇世紀の経済学に関する瞑想)
補遺
著者等紹介
コールドウェル,ブルース[コールドウェル,ブルース] [Caldwell,Bruce]
北カロライナ州立大学グリーンズボロ校経済学部の教授で、過去にアメリカ経済思想史学会の会長と、シカゴ大学出版局との共同出版による『F・A・ハイエク全集』の編集主幹をつとめたことがある
八木紀一郎[ヤギキイチロウ]
京都大学名誉教授。摂南大学学長
田村勝省[タムラカツヨシ]
東京外国語大学および東京都立大学卒業。旧東京銀行および関東学園大学教授を経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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