内容説明
本書は、アジアの台頭する地域主義の特質と、それがもたらす恩恵及び課題を分析するものである。また何が問題となっているのかを明らかにし、地域主義を進展させるための更なる議論の土台を示している。世界のグローバル化がますます進む中、アジアにおける健全な地域主義は、アジアと世界の繁栄共有に向けたパートナーシップとなりうる、そしてそのための努力をすべきである、というのが本書の主要なメッセージである。
目次
第1章 なぜアジア地域主義か?
第2章 アジア地域主義:背景と概要
第3章 生産の統合
第4章 金融市場の統合
第5章 マクロ経済の相互依存の活用
第6章 社会包摂的かつ持続可能な成長
第7章 協力の枠組みの構築
第8章 今後の展望
著者等紹介
荒川博人[アラカワヒロト]
1976年にOECF(海外経済協力基金)採用。ニューデリー次席駐在員、スリランカ・バングラデシュ担当課長、総務部業務課長、中近東等担当課長、ワシントン首席駐在員を経て、1999年JBIC(国際協力銀行)発足後は東アジア担当部次長、NGO・地方公共団体連携担当審議役、東南アジア担当部長、開発業務部長、専任審議役、開発金融研究所所長を歴任。2008年10月、新JICA発足後は上級審議役を経て、理事に就任し現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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