出版社内容情報
19歳でデビューした覆面作家の正体は、大富豪のご令嬢・新妻千秋。天国的な美貌と明晰な頭脳の持ち主、さらに可憐な性格――と思った担当編集者の岡部良介だったが、ある事件の話をしたことからお嬢様の意外すぎる顔を知ることに!
殺人現場から消えたプレゼント、あっけなく解決した女児誘拐事件、警報は鳴るのに品物が消える万引き……二人を取りまく謎は鮮やかに解き明かされる。
名作ミステリ、高野文子氏による挿絵収録の完全保存版!
内容説明
19歳でデビューした覆面作家の正体は、大富豪のご令嬢・新妻千秋。天国的な美貌と明晰な頭脳の持ち主、さらに可憐な性格―と思った担当編集者の岡部良介だったが、ある事件の話をしたことからお壌様の意外すぎる顔を知ることに!殺人現場から消えたプレゼント、あっけなく解決し女児誘拐事件、警報は鳴るのに品物が消える万引き…2人を取りまく謎は鮮やかに解き明かされる。名作ミステリ、挿絵収録の完全保存版!
著者等紹介
北村薫[キタムラカオル]
1949年埼玉県生まれ。高校教師を務めるかたわら、89年『空飛ぶ馬』で作家デビュー。91年『夜の蝉』で第44回日本推理作家協会賞、2006年『ニッポン硬貨の謎』で第6回本格ミステリ大賞、09年『鷺と雪』で第141回直木賞、16年には第19回日本ミステリー文学大賞を受賞。エッセイや評論、編集の分野でも活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
122
新装版で高野文子のカバー、挿画を見ての衝動買い。高野さん描くお嬢様はちょっと年上に見える。格闘技の強い美少女って、少女漫画や新井素子好みのキャラ。巻頭作の被害者は言わずもがなのことを言ってしまった。2019/08/03
三代目けんこと
58
非常に複雑なお嬢様との、ほんわかミステリ。続きを楽しみたい。2020/08/28
hiro
47
『中野のお父さん』『円紫さんと私』シリーズと、北村さんのシリーズ作品を読んできたが、このお嬢様探偵の『覆面作家』シリーズも気になり読んでみた。まず探偵役のお嬢様探偵のキャラクター設定に期待していたが、先に読んだシリーズとはまったく違う外弁慶の個性的なお嬢様が面白く、日常の謎解きでもコメディタッチでしかもテンポもあり、今まで読んだ北村作品のイメージとは違った作品だった。ホームズ役が女性、ワトソン役が男性という作品も多く読んできたが、屋敷の内と外でこれほど極端に違う探偵に出会ったことがなく面白く読めた。2023/11/17
ひろ20
40
ユーモアいっぱいのミステリで面白かった。一番の魅力は、新妻千秋 弱冠19歳の女の子。 『推理世界』編集部に原稿を送って来た所から物語が始まり、編集者 岡部良介が自宅に行くと執事もいる豪邸に暮らす可憐な美貌のお嬢様だった。このお嬢様は自宅の敷地から一歩踏み出すと別人格のようになり、日常の謎も難なく解き明かすスーパーウーマンでした。覆面作家はこのお嬢様のペンネーム、性は覆面、名は作家。第二巻へ2022/05/26
はるき
37
深層のご令嬢の正体は、スーパー内弁慶な天才探偵。上品な描写が嫌みのかけらもないのが流石の妙技。時代が移り変わっても、全く色褪せないのは名作の証。2019/06/17