出版社内容情報
1994年に刊行されたSteely Dan: Reelin' in the Yearsに、
全編に渡り、新取材&新…ここ数年のスティーリー・ダンはますます、レコーディングよりもツアーに力を入れるようになっている。
これは現在の音楽ビジネスが、危機的な状況にあることのなによりの証拠だろう――
なにしろおぞましいワン・ダイレクションの類が、わがもの顔でのし歩いているのだ。
それはまた、このふたり組に関する、非常に興味深い、そして非常に不安な事実を暴き出してもいる。
長期にわたる活動が、じょじょに終息に向かっているのはまちがいない。
だがそれはおそらく彼ら自身の選択ではなく、自分たちではどうようもない、肉体的、
心理的要素のなせるわざなのだ。
60歳の坂を越えた今、彼らはおそらくもう以前のようなワーカホリックではなくなっている。
それに 彼らは決して、この地球でいちばん魅力的な見てくれをした中年男ではない。
しかしウォルター・ベッカーとドナルド・フェイゲンは今も、むちゃくちゃいい曲を書くことができる。
そう、それだけでも大したことではないか?
――ブライアン・スウィート(まえがきより)
1994年に(日本版は1997年にリットーミュージックより) 刊行されたSteely Dan: Reelin' in the Yearsに、
全編に渡り、新取材&新情報を加え、全面的に新たに書き起こされたSDバイオ本の決定版(原著は2015年刊行)。
ブライアン・スウィート[ブライアン スウィート]
内容説明
完璧なサウンドをいかに追求してきたのか?歌詞の世界観はどこからきたのか?ロックンロールに、20世紀ポピュラーアートのさまざまな素材(ジャズ、SF、映画、ビート文学)をぶちこんで、永遠の録音芸術を創造した、50年におよぶ音楽的冒険。ふたりの発言を収集し、関係者に取材した唯一のバイオ本。20世紀録音芸術の金字塔を打ち建てた、ふたりの物語に幕。ウォルター・ベッカー追悼章を書下ろし。
目次
赤い風船
落ちこみの引きずり
誇らしき奴隷
35回の甘いさよなら
スローハンド街
氷雨を笑えば
不運な歩行者
真紅の潮流
厚顔な牧童
新たな辺境
紐育市大騒音町
セクシーなお尻ちゃん
アイソトープ的なシズル感
使い古しの中古の薔薇
パメラの朝まで立ち小便
英雄的な活躍
著者等紹介
スウィート,ブライアン[スウィート,ブライアン] [Sweet,Brian]
世界的なスティーリー・ダン研究の第一人者。SDアーカイバーにしてコレクター
奥田祐士[オクダユウジ]
1958年、広島生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。雑誌編集をへて翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kolon
かがみ@2020ver.