目次
序 著者の立場
1 スポーツ哲学論考
2 スポーツと文化
3 スポーツと教育
4 勝利への創造
5 闘争の倫理
著者等紹介
大西鐵之祐[オオニシテツノスケ]
1916年4月7日奈良県生まれ。34年、早稲田大学第二高等学院に入学。同大学ラグビー部に入部し、37年にバックローで全国制覇。卒業後、東芝に入社。40年から終戦まで兵役、陸軍少尉でシンガポール作戦などに参加。敗戦を機に教育の道を志し、49年に早稲田大学講師。67年に教授。計3回、のべ9年間の早大ラグビー部監督などで幾多の実績を挙げた。また、ラグビー日本代表の強化に尽力し、64年にヘッドコーチ、66年に監督就任。68年のニュージーランド遠征でオールブラックス・ジュニアを破る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ポン
4
読み終えるのに、数か月かかりました。哲学的できちんと理解できていないとは思いますが、毎日少しづつ読むことがくせになり、達成感がありました。2020/09/14
グッダー
3
この本を読むまでは、正直スポーツを何のためにやるのか、社会に貢献しているのかと考えた時に、「忍耐力がつく」とか「健康的だ」とかその様な上辺のことしか思いつかなかったが、この本を読んで霧が晴れた様な気分になった。大西先生は「闘争の倫理」という言葉を使って、スポーツで平和な社会を構築できるんだということを、感情論ではなく自らの経験を通して科学的に論理的に語っている。(つづく)2016/01/18
にこちゃん
2
冒頭だけ拝読。スポーツがわからなくても、「スポーツに関して」ではなく、「基盤となるもの、その考え方、認識」について書かれているのではないかと思う。なので、個人的には面白く読めそうだ。闘争について深く考えるのも興味深い。マイナスの感情による闘争ではない、こういう意味もあるんだなぁ。2015/10/29
akapon
1
日本のラグビー史にその名を残す名指導者のスポーツ哲学に関する論文と対論が収録された本。とても興味深くスポーツというものに対する知見が深まった。/「試合というのは常に神のものなんだ。試合は全て神にささげられるべきものなのだ。そのためには、勝とうという意志すらも持つべきではない。試合に臨む者は、ただ、その時その時に、一番効果的な技を使うことだけを考えればいいのだ。勝利は、その結果として、神が与えてくれるものにすぎないのだよ。」プロレスの神様と呼ばれたカール・ゴッチの言葉である。2016/01/21
tnyak
1
岡田武史氏に「序章を読んだだけで身震いが起こるような衝撃を受けた」と言わしめた気魄と情熱に満ちた力作です。教育の書であり、哲学の書でもあり、「勝利への創造」の章はラグビー指導者必読の具体的な指導の書です。「ジャストよりフェア」の精神と態度、勉強になりました。2016/01/17