内容説明
民俗芸能はそこで生きる人々にとって生きがいであり喜びであり、気高いものとして存在している。だからこそ、地域社会を再生させる原動力として欠かせない―。東日本大震災で大きな打撃を受けた芸能団体を支援してきた著者の現場からの報告。
目次
愛と喝采の神楽―岩手県沿岸部の民俗芸能と地域社会
沿岸の心意気
体験を経験に昇華させる方法
細く長く続けたい―民俗芸能支援の現在進行形
岩手県沿岸部の民俗芸能―東日本大震災以前の鵜鳥神楽と釜石虎舞
岩手県沿岸部における無形民俗文化財への支援と今後の課題
南部藩壽松院年行司支配太神楽と国立民族学博物館
クルーズ客船で被災地観光に出かけて民俗芸能を鑑賞しよう
岩手の伝統芸能と復興への取り組み
『神之沢鹿子踊解説』復刻秘話
支援格差を乗り越える―岩手県沿岸部の民俗芸能に関する現状と課題
生きられる浄土―岩手県沿岸部の郷土芸能、浄土ヶ浜に集う
三年目の本気―岩手県沿岸部における民俗芸能の支援と公演
奈奈子祭のはじまり
奈奈子祭の挑戦
震災から三年、神楽と漁業で地域づくり―茨木市そして普代村でも愛される茨木童子
著者等紹介
橋本裕之[ハシモトヒロユキ]
追手門学院大学地域文化創造機構特別教授・社会学部教授。東北文化芸術研究所副所長、1961年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学大学院博士課程中退。博士(文学)。千葉大学文学部教授、盛岡大学文学部教授等を経て現職。専門は演劇学・民俗学。東日本大震災以降、被災した民俗芸能団体の支援に取り組み、現在も頻繁に大阪と岩手を行き来している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件