内容説明
薄暮の迫る夕暮れは、人の見分けがつけられない誰そ彼の怪しい時刻。逢う魔が時の夕暮れは、道具に宿る付喪神が人をたぶらかしに現れる。NHK Eテレ「怖い絵本」放送の話題作。
著者等紹介
軽部武宏[カルベタケヒロ]
1969年、東京に生まれる。画家。第2回岡本太郎記念現代芸術大賞展出品。『のっぺらぼう』(杉山亮・作/ポプラ社)で第16回日本絵本賞及び読者賞、『ばけバケツ』(小峰書房)で第23回日本絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
172
日本絵本賞作家・軽部武宏の名作にて「怖い絵本」として定評のあった作品の復刊本かつNHK「怖い絵本」シーズン5の新作ということで読みました。 https://www.nhk.jp/p/ts/LRPVQQZRV3/episode/te/P3QR41186L/ 著者は全く想定していなかったでしょうが、正に旬なダークなウクライナ・カラー絵本です。全頁怖いので、怖がりの子供はチビってしまうのではないでしょうか(怖) https://www.rokurin.jp/book/kossoridokokani2022/03/28
☆よいこ
75
絵本。怪談絵本(シリーズではない)▽黄色い雨合羽を着た小さな男の子はロボットの足を落としてきたらしい。夕暮れの町にひとりきりで探しに出かける。つむじ風が舞う夕方の公園。ヤナギの木に女の顔。池には巨大なナマズの影。そこかしこに不穏な影が隠れていて、闇の隙間を走っていく黄色い男の子。無事にロボットの足を見つけて急いで帰る。夜明け前になんとか帰りつき、小屋の中でぶら下がる▽不気味2022/08/17
yomineko@怪我しちゃった
57
怖い。たそがれを「黄昏」と書くと風情があるが、この本では「誰そ彼」になっていて、、、怖い!!!とにかく絵が怖い!!!2024/03/17
yumiha
49
ゾワゾワくる怖~い絵本💦夜道なんて、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」だと頭で理解していても怯えてしまう心は、どうにもできまっしぇん💦どのページにも怪しげなモンが潜んでいるやん💦つまり、『こっそりどこかに』出かけるお話だろうと思っていたら、『こっそりどこかに』潜んでいるモンたちのお話だった💦そして何よりラストが衝撃!ひえ~っ!この絵本、子どもにはトラウマになるんちゃうん?2022/05/10
ちえ
36
何回も見返してしまう。日が落ちて夕焼けからどんどん暗くなっていく空、どこかに何かがいそうな気がして、見ないようにする子供の頃の帰り道を思い出した。最後に、えっ!と驚いて、確かにかかっていると夜怖かったな。2023/03/19