内容説明
一九五九年、二六歳の新米医師がアメリカへ旅立った。厳しい研修、貧しい生活。でも、毎日が輝いていた。帰国後、カネもコネもない中、「人間ドック」の啓発活動。そして、偉大な財界人、文壇を代表する作家、昭和の大スターたちとの素晴らしい出会い―。成功を引き寄せたのは、強運と縁をつかむ「人間力」だった。
目次
第1章 フルブライト奨学生として日本を飛び出す(なんで私が医学部に;結婚と医学部篭球部 ほか)
第2章 アトランタでの挑戦の日々―クロウフォード・ロング病院(アトランタの風;初診断、初治療 ほか)
第3章 ボストンで世界的権威のもとに学ぶ―タフツ大学血液研究所(ロックフェラー副大統領夫人を手術した男;新天地ボストンへ ほか)
第4章 この国に「人間ドック」を広めるという使命(白い巨塔での苦闘;白い巨塔のショック ほか)
第5章 忘れ得ぬ人々との出会いと別れ(忘れ得ぬ人々;両親 ほか)
著者等紹介
松木康夫[マツキヤスオ]
1933(昭和8)年、東京生まれ。慶應義塾大学医学部卒業、同大学大学院博士課程修了、医学博士。フルブライト奨学生としてアメリカに留学。帰国後、慶應義塾大学病院勤務を経て、1969(昭和44)年、「大学病院なみの設備と、街の開業医の持つ親切さとの両立」を目指して「新赤坂クリニック」を設立、院長となる。人間ドックを中心に850社あまりの健康管理を手がけ、政財界や文化人など多くの著名人の主治医も務める。現在、新赤坂クリニック名誉院長、日本人間ドック学会副理事長、日本ペンクラブ名誉会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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