内容説明
病原性食中毒ノロウィルスの集団感染はなぜ起こり、どうすれば防げるのか?その真実は、いたずらに当事者を責めるだけでは決してわからない。2012年、患者6人が死亡する集団感染の現場となった病院のトップが、自ら課した院内の徹底検証で見えてきた“驚きの事実”とは!?ウィルスの脅威から患者を守るために!
目次
第1章 「激流」は突然に…(苦渋と戸惑いの記者会見;報道の洪水のなかで考えた、検証と責任 ほか)
第2章 検証・東病院35日間の戦い(敵の名は「ノロウィルス」;認識は本当に「甘かった」のか? ほか)
第3章 「限界」に直面する日本の医療(医師・看護師がいない!マンパワーの限界;とりわけ深刻な「地方の医師不足」 ほか)
第4章 「激流」の果てに見えてきたもの(平成25年1月15日「終息宣言」発表;終息宣言と検証結果に対して感じた違和感 ほか)
第5章 見つかった!新たな感染症対策(データから探る、新たな感染ルート;問題は、胃瘻にこそあった! ほか)
著者等紹介
宮路重和[ミヤジシゲカズ]
1945年、鹿児島県生まれ。71年に鹿児島大学医学部卒業ののち、72年同第二外科入局。その後、宮崎医科大学第一外科助手、医療法人同心会古賀病院外科医長、宮崎市郡医師会病院外科医長、医療法人典生会加納中央医院、大隈鹿屋病院院長を経て、95年に宮路病院を開設し院長となる。98年、医療法人春光会理事長に就任。2005年、医療法人春光会高鍋春光会病院院長。06年、医療法人春光会宮路医院院長。14年、医療法人春光会東病院院長となり、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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