内容説明
焦がれは、渇仰、希み!正教会ならではの、斬新な聖書理解。正教会一年間の教会暦に沿って語られる言葉が、すべての人を福音的な霊性(いきかた)へと開花させる。聖体礼儀(ユーカリスト)体験が手で触れるように分かる47の説教&論考etc.。
目次
第1部 礼拝説教から(平凡を生きる―空白の三十年;天が開けて―ヨルダン川での神現;光栄から光栄へと―変容の分かち合い;生神女マリヤ―神に申し出られた女;十字架―苦しみを受け葬られ ほか)
第2部 「教会」理解の鍵講演から、雑誌寄稿エッセーから(生神女マリヤ―正教の理解;祈りに興じる―至聖三者修道院滞在記;「驚き」の回復のために;正教の礼拝 受難週)
著者等紹介
松島雄一[マツシマユウイチ]
1952年香川県生まれ。印刷会社営業職を経て、1990年正教神学院入学、1993年卒業と同時に司祭叙聖され、今日に至る。名古屋ハリストス正教会、半田ハリストス正教会管轄司祭等を経て現在、大阪ハリストス正教会司祭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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崩紫サロメ
5
大阪正教会司祭による著書。説教集と講演録から成る。プロテスタントの出版社から出ているので、おそらく正教会に慣れ親しんでいない人たちを対象としているのかもしれないが、それにしては「正教会のあり方とはどういうものか」を伝えるには少々不足があると思った。おそらく、説教集と講演録の比重と順序を逆にしたらその役割を果たせるのかもしれない。正教徒にとってはわかりやすい言葉で教えを再確認できる良書。タイトルは中世ギリシアの神学者カバシラスの著書から。ここの「愛」は「エロス」というとこもまた正教らしくて面白い。2019/10/16