内容説明
介護や看取りを通して見えてくる、リアルな家族や夫婦のかたち。答えのない問いをたずさえ、世界中を渡り歩いたストーリー。女性の保健に関する疫学研究者が送る、生き方エッセー。
目次
1(七回忌;最期まで自分の意思で過ごすには ほか)
2(生活という永遠;スペイン風邪 ほか)
3(早くしなさい;子どもに選ばせる ほか)
4(出生地主義;文明の衰退 ほか)
著者等紹介
三砂ちづる[ミサゴチズル]
1958年山口県生まれ。兵庫県西宮育ち。津田塾大学学芸学部多文化・国際協力学科教授、作家。京都薬科大学、神戸大学経済学部第二課程、琉球大学保健学研究科を経て、ロンドン大学Ph.D.(疫学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
37
ずっと、タイトルの意味を考えながら読み進めた。ものの考え方・感じ方は、それぞれの土地の自然環境・歴史・文化の一部として現れるのだろうと思う。「ケア」の2文字から連想するものも、随分と違う。どこかしら、人の温もりを感じる言葉だと思っている。ケアをする・される・・ではなく、ケアという行為を通じて接点を持つ、場の共有する。この視点に立てるかどうかが問われている。2023/02/27
りょう
5
「オニババ化する…」が売れた三砂さんのエッセイ集。面白いぞと思う噺が複数あってよかった。心の中に小さな女の子(4歳か5歳)がいて、その頃が喜ぶ人生を送りたいという話もよかったし、ちょっとここでは書けない(笑)最後の愛する人を離さない話もよかった。2023/03/01
しゅんぺい(笑)
2
このひとの本は温度感が好き。言い過ぎでもなく、雑談っぽくて、ふっと大切やなあと思うことが書かれてたりする。「早くしなさい」って声かけ、意味ないよねって話は、こう書かれると確かになあって思う。2023/09/14
Sosseki
2
とても率直で現実味のあるエッセイだった。祖父母、両親のぎくしゃくした関係、浮気までいかなくとも配偶者以外との恋愛は、言わないのが礼儀だという見識、妊娠・出産・育児に関する知識や見解、学校が嫌いだった子ども時代、恋愛結婚が普通になり「恋愛」のハードルが高いため、結婚できなくなった若者たち、フィリピン女性がなぜもてるか等々。2023/05/25
おけた
0
92023/02/06