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内容説明
カメラで何かを撮る行為は、何かを隠す行為と同じ。「隠されているもの」を想像しながらニュースを読むことこそが、メディア・リテラシーを身につける最短ルートだ。「FAKE」「i‐新聞記者ドキュメント」の森達也がメディアのからくりを解き明かす!嘘を見破る力を育てる本。
目次
第1章 ニュースは間違える(連想ゲームをしよう;イメージはどこから? ほか)
第2章 ニュースを批判的に読み解こう(丸呑みしないで、よく噛もう;ラーメンが食べたくなる ほか)
第3章 きみが知らないメディアの仕組み(僕がクビになった理由;メディアジャック ほか)
第4章 真実はひとつじゃない(世界をアレンジする方法;メディアは最初から嘘だ ほか)
第5章 フェイクニュースに強くなるために(世界はグラデーションだ;自由はこわい? ほか)
著者等紹介
森達也[モリタツヤ]
1956年、広島県生まれ。映画監督・作家・明治大学特任教授。98年、オウム真理教のドキュメンタリー映画「A」を公開。2001年、続編「A2」が山形国際ドキュメンタリー映画祭で審査員特別賞、市民賞を受賞。11年に『A3』が講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
70
小中学生向けメディア論。国語教科書に載っていそうな文章。[第1章:ニュースは間違える]メディアってなに?無実の人が犯人に[第2章:ニュースを批判的に読み解こう]映画とラジオの誕生、クウェートの少女と水鳥[第3章:きみが知らないメディアの仕組み]サリン事件の報道、ニュースの作り方、中立ってなに[第4章:真実はひとつじゃない]ヤラセと演出[第5章:フェイクニュースに強くなるために]放送禁止、メディアは進化する▽僕たちが求める形にメディアは変化する。世界はグラデーション、だからこそ世界は豊かである。分類3612020/11/04
コニコ@共楽
23
毎日の暮らしにあふれる情報とどう対処していけばいいか、はたして子どもから大人まで、きちんと認識しているだろうか?時にネットで流れるニュースはどれも同じタイミングで押し寄せる。ファクトチェックされているか、ほとんど判断できずに受容してしまいそうだ。その方が、受けがいいし、安心だから。森氏が例に出した「自由からの逃走」そのもの。自ら気づかずに、進んで何かに隷属してしまう現象が今、そこら中で起こっている気がする。まずは自分で考え、ニュースを批判的にみてみることから始めたい。2021/06/29
nbhd
20
すごいなぁ、と思ったのは、(僕が知るかぎり)森達也さんは20年近く、何も変わってない。ずっと同じことを書き続けている。言ってしまえば、それで”ごはんを食べている”。これは純粋に、すごい。で、だいたい次のようなことをよく言っている→「真実は一つじゃない」「事実は多面的」「撮ることは隠すこと」「メディアは最初から嘘だ」「世界はグラデーションだ」。世の中の、こういう主張のパイを独占している。なんだろう、正しい姿勢なのだけど、感触がグニャっとしている。永遠に正しいと思うけど、世界は永遠に正しくならない。2022/01/20
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
17
テレビの仕事をしていた著者は、メディアは間違いを起こすと言います。ニュースが事実を伝えるのがなぜ難しいかを、読者自身に考えさせながら教えてくれます。子どもたちは「事実をそのまま伝えるのだから簡単」と思っているのではないでしょうか?けれど、全ての情報は必ず誰かの視点が入っています。それは人様々。ニュースを1つ1つチェックするのは不可能ですが、自分なりに主体的に考える方法の手掛かりがかいてあります。2020/03/25
りらこ
16
罪のない者のみが石を投げよ。この世の中を作っているのは、私たち一人ひとりなのだ。#Netgalley2019/12/29
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