感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nizimasu
4
この手のサブカルの対談集が出る事自体、なかなか頑張っている感があるのですが、銀杏ボーイズを縦軸に編集者のフィジカルなヤンキー化みたいなモノが横軸にある感じなのがゼロ年代の特徴なのかな。かつてのサブカルは世代論的に社会問題とは一線を画しているんだけど、風営法や貧困、嫌韓の流れなんかも無縁でいられないのは致し方ないところ。しかし、知らないテーマでも固有名詞からの世界の広がりを問う手法だけが、サブカル世代の残り香を感じる程度で随分大きく変わったなあという印象でした2014/06/06
qoop
2
震災を機に紋切り型の権力批判に駆られた一部ミュージシャン達。稚拙な政治意識と出来合いの抵抗様式の無批判な需要だと攻め、過去の劣化コピーだと断ずるのは容易いが、そこに同時代性を見出すことは出来ないし、もはや発展性のない批判をする時期でもないだろう。その点で、00〜10年代インディミュージックを視座の中心に据えるのは有意義なのかもしれない、と感じさせられた。音楽の持つ同時代性には無自覚なまま聴いている自分にとって、その辺は苦手というか抜けてる点だよな、とも。2015/08/05
s_n
2
音楽とか政治とかいろいろなことに詳しい人たちの話。日本のインディ・ミュージックっていまかなりアツいんだろうな。ちょっとずつ触れていくか。2014/05/26
go
1
当たり前だけどまだまだ聴いてない音楽があるな、と2016/02/21
caniTSUYO
1
インディーミュージックから00〜10年代のサブカル、政治、ライフスタイルの変遷と空気感をパックした一冊。 前半は銀杏ボーイズ、後半はceroと10年代を象徴するバンドから論を展開していくのだが、この2バンドにピンと来てなかった自分が腰を据えて聴くモチベーションになった点は非常に良かった。 若者達は大人がつくった地図の上で勝手に意味をつけていくことで遊ぶという指摘はHIPHOPのウータン一派が何もないストリートを妄想でブルース・リー映画の世界に塗り替えるみたいで若者のイズムの越境性を感じられ微笑ましい。2014/06/25
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