目次
1 アカデミズム(蓮實重彦―とりあえず総長以後;阿部和重―蓮實重彦は二人要らない ほか)
2 ジャーナリズム(石飛徳樹―新聞の映画批評;沢木耕太郎―侮れない局外批評 ほか)
3 フェミニズム(まつかわまゆ―映画の見方の読み方;御園生涼子・睡蓮みどり―映画批評に「女性ならでは」はあるか ほか)
4 DVDイズム(石岡良治―教養が邪魔をする;貴田庄・梶村啓二―小津評価の反復とズレ ほか)
著者等紹介
重政隆文[シゲマサタカフミ]
1952年生まれ/大阪芸術大学芸術学部教授。専門は映画・演劇、映画館主義者/日本映像学会会員/映画研究誌『FB』同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hasegawa noboru
11
ここに扱われている評論家の八割方を知らないし、そもそも著者自身の名も初めて目にする。著者紹介に「1952年生まれ、大阪芸術大学教授、映画館主義者」とある。この本の随所でヤリ玉に挙がっている<映画館で映画を見る楽しみを知らない>で、机上の映像を分析批評する、退屈でつまらない映画学者先生ではないようだ。映画を二次媒体(ビデオ、DVD、ネット配信)で見るのが常識になった今、映画館主義者を公言するのは絶滅危惧種の人だろう。気持ちは分かる、世代的にも。評論家批評でなく、この人の映画批評そのものを読んでみたい。2021/06/29
イワハシ
1
恩師の新刊。言いたいことはただ一つ、「映画は映画館で見ろ」。映画評論家は映画館に行っていないのではないか。私も多くの作品を家でDVD鑑賞してしまうが、出来るだけ劇場に行きたいと思ってはいるのです2021/01/13