内容説明
だれもが「お客様」とされる現代に「公共」のあるべき姿を問いかけた『あそびの生まれる場所』(2019年度生協総合研究所特別賞受賞)著者自身がコロナ禍の全国をめぐって得たアンサーがここに!PTAや町内会の息苦しさに風穴を開ける。
目次
第1章 “遊ぶ”は“あそび”から
第2章 「負担感」の研究 do‐ingからdoingへ
第3章 「ともに」が生まれる時 リスクと対話
第4章 「新しい」生活様式 コロナ禍をこえて
第5章 「自助、共助、公助」再考
第6章 forからwithへ「子どものために」からの転換
著者等紹介
西川正[ニシカワタダシ]
1967年滋賀県生まれ。学童保育、出版社、障害者団体、NPO支援センターなどの勤務を経て2005年にNPO法人ハンズ・オン埼玉を設立。元恵泉女学園大学特任准教授。2022年4月より真庭市中央図書館館長を兼務。主な著書に『あそびの生まれる場所』(ころから、2019年度生協総合研究所特別賞受賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kyoko N
3
地域活動を細やかに分析、人が集まる、やりがいのある活動を解説とルポを交えて書く。四象原図での説明がとても絶妙。善意というより「楽しいから」が最大の目的で、学生時代から途切れることなくボランティアに吸い寄せられている私としては頷くことばかり。泣いたかどうかを、本の価値の基準には全くしていないが、はらはらと涙が止まらなかった。「これは渡さなきゃ!」と届けてくれたボランティア仲間に心から感謝です!!2023/04/25
motoryou
0
何度目かの再読。目の前のあれこれを「みんなの問題」と捉えて、「共に」のプロセスをつくる。「共にあるべきだ」と正しさから入るのではなく「楽しさ」や「心地よさ」からアプローチする。それが「自然」。いつの間にか、私たちは頭でっかちになっているのかもしれない。人と人とが関わることで生まれる、ある種の「面倒くささ」。それを避けるがために、「お客さん」になり自分と切り離す。と安心する。でも、それが新たな不安を生み出してしまう。生きることに面倒くさいことはつきもの。それを楽しみに変えることもできる。それが自治でもある。2025/02/01
かるー
0
無意識のうちに何かと閉鎖や分断を生んでしまっている社会に対して教師という立場で何ができるのかを深く考えさせられた本だった。安心の場所を作ること。こどもたちに主導権を握らせること。なんか面白いことがあるかもと思わせること。教科書に沿った指導が大半を占める中、こうしたことを我々が意識するだけでも少し変わってくるのかな。2024/07/23
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