内容説明
かつて「移民」送り出し国だった日本。国策としての「戦争」に翻弄されたフィリピン残留日本人の国籍回復への道筋を弁護士とNPOの立場から示す。
目次
ハポン“日本人”を取り戻すために
第1章 残留日本人問題を理解するQ&A(「ハポン」とは、どういう意味でしょうか?;フィリピンに残留した日本人はどのぐらいいたのですか?;彼らはどうして残留することになったのでしょうか? ほか)
第2章 残留者たちの肖像(私のお父さんは日本人だから、私は日本人です;家族に一つもいい思い出はないけれど;帰国した父の国に居場所はなかった ほか)
第3章 ハポン“フィリピン残留日本人”問題の解決にむけて(戦前編;戦中編;戦後編)
いま動かないと「解決」はない―「あとがき」にかえて
著者等紹介
河合弘之[カワイヒロユキ]
1944年旧満州生まれ。弁護士。平和相互銀行乗っ取りなどのビジネス事件から、ダグラス・グラマン事件に代表される巨大汚職事件まで数多くの大型事件を手がけ、「逆襲弁護士」の異名を持つ。中国残留孤児とフィリピン残留日本人の国籍回復に長年にわたり尽力、脱原発訴訟にも25年近く関わり、『日本と原発』『日本と再生』など原発3部作映画を製作・監督
猪俣典弘[イノマタノリヒロ]
1969年横浜生まれ。マニラのアジア社会研究所で社会学を学ぶ。現地NGOとともに農村・漁村で、上総掘りという日本の工法を用いた井戸掘りを行う。卒業後、NGOに勤務。旧ユーゴスラビア、フィリピン、ミャンマーに派遣される。2005年から認定NPO法人フィリピン日系リーガルサポートセンター(PNLSC)に勤務、2011年から事務局長に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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