内容説明
1990年代のタイ、中国から現代のミャンマー、モンゴルまで鉄道カメラマンが20年間の“鉄旅”で出逢った人と街を描くフォトエッセイ。
目次
夢幻(麺を一杯―芭石鉄路(中国)
手のひらの名前―芭石鉄路(中国) ほか)
点描(国際列車の人間模様―北京~ウランバートル(中国・モンゴル)
「みず」と「パラム」―釜山~ソウル(韓国) ほか)
風街(歌う列車―ニルギリ山岳鉄道(インド)
「死の鉄道」のブチ犬くん―ナムトック線(タイ) ほか)
昔日(「ひとたび」の始まり―タイの鉄道(タイ)
食堂車のある風景―上海~成都(中国) ほか)
著者等紹介
米屋こうじ[ヨネヤコウジ]
1968年山形県生まれ。東京工芸大学短期大学部卒業。写真家・安達洋次郎氏、真島満秀氏の助手を経て、1993年よりフリーランスの鉄道写真家に。1994年からアジア各国の鉄道を訪ねる旅に出かける。公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ジュースの素
9
鉄道カメラマンの米屋氏の20年に渡るアジア鉄道旅を集めたもの。座席がオンボロだったり、時刻表とは無関係に走る危うい列車、線路と村の道が共通で子供たちが線路上を歩く場所、行く先々で住民と親しくなって家族のようになったりやっぱりアジアの鉄道はアバウトさがいい。冒頭の四川省の芭石鉄道は以前から一番乗りたい線だ。いつ乗れるかなぁ。2019/06/06
やまほら
1
著者の20年以上にわたるアジアでの鉄道撮影旅行でのできごとをまとめたもの。23の作品からなるが、それぞれでの現地の人との触れ合いが、非常にすばらしい。添えられた写真も、その文章にぴったり。著者が乗った路線・列車のうちいくつかには、私も乗ったことがあるが、同じような体験が得られていないのは、他人に対する姿勢の違いだろう。それでも、著者が旅したところに、自分も行ってみたくなる。2017/07/09
ジュースの素
0
再読。アジアのローカルな鉄道ばかりを選んで乗り歩いた旅。かつて私が乗りそこねた芭石鉄道があり、今でも乗りたいなぁと遠い目になる。ヨーロッパなどのスマートな鉄道と違い、人の暮らしまでむき出しのレトロな列車がいい。2021/01/16
NoDurians
0
こういう文や写真を見ると、鉄道というものが生活に根ざすものだということがひしひしと伝わってくる。いい表情がたくさんあるなぁと思った。2019/06/18