河出文庫<br> おとこごろし

  • ポイントキャンペーン

河出文庫
おとこごろし

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 196p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784309472362
  • NDC分類 280.4
  • Cコード C0120

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

24
ルクレチア・ボルギア、千姫、高橋お伝等、古今の女性を「妖婦」と定め、その行動原理を分析しようとするが、いずれもフロイト学説に基づく解釈であり、得心できない。例えば、舜海尼が建仁寺に放火した理由が、性欲から起ったものであり、宗教という名の「強迫観念」がその抑止たり得なかったと言われても…。むしろ、煩悩を断ち切れと諭す住職に対し、「煩悩即菩提」と詰め寄った舜海尼に共感する。煩悩がなければ人間ではない。人を救いたいと欲することも煩悩。2022/09/03

不二雄

0
歴史上に妖婦として登場する女性達の性心理学的考察。なかでも冒頭のクレオパトラの話はとても興味深くて、世間一般の認識ではただの「絶世の美女」だと思われるが、そのような単純な話には留まらず、兄弟と結婚するもそれぞれを殺していたり、実は17か国語を操る才媛だったりと、様々なエピソードとともに栄枯盛衰が語られているのが嬉しかった。他にも小野小町や阿部定など、美人で事件性のある女性の姿が、性心理学の観点から分析されていて、盛り沢山だ。 これが69年の本だというのだから、50年近くを経て、どこまで変わっただろうか。2015/11/30

澤水月

0
920705

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/132599
  • ご注意事項