内容説明
地震を起こす活断層の正体を明らかにするためには、地道な地表調査から最新の地下探査まで、さまざまなアプローチが必要です。本書の前半では、その「調べ方」について、専門家じゃなくても分かるように、なるべくやさしく解説します。いつか来る地震災害にどのように向き合うか、後半ではその「つきあい方」について、地域住民の取り組みを紹介しつつ考えます。活断層を理解しようとする努力が続けられていることと、多くの人々が災害に備え助け合う意識を育てていることを読者に伝えたい、それが本書のテーマです。
目次
第1章 活断層の調べ方:どうやったら危険さの度合いがわかるか(どうやって地表を調べるか;どうやって地下を調べるか;どうやって将来を予測するか)
第2章 活断層とのつきあい方:大阪エリアを例として(大阪の地形:地殻変動でゆがむ大地;大阪の地質:環境変動と地盤の特徴;自然災害とつきあって生きる:手探りが続く自治体の取り組み)
著者等紹介
伊藤康人[イトウヤスト]
1961年大阪市に生まれる。1984年京都大学理学部卒業。1989年京都大学大学院理学研究科博士課程修了・理学博士号取得。石油公団入社。1996年大阪府立大学総合科学部助手。2016年大阪府立大学大学院理学系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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