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楽園のこちら側

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  • サイズ B6判/ページ数 431p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784907205089
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

フィッツジェラルドが文学界で初めて成功を収めた処女作『楽園のこちら側』が百年の時を超えて蘇る。「狂騒の20年代」直前、不安定で目まぐるしく変化する世の中を生きた悲劇の美少年、エイモリー・ブレインと女性たちの繊細で儚くも瑞々しい姿を描いた自叙伝的作品。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

117
一応、感想欄に書くために読了にしましたが、実際は10頁ほどで投げ出しました。あのフィッツジェラルドのデビュー作で、この翻訳のレベルは少々ひどい。出版社は耳慣れないところだし、装丁は凝っているから、努力のあとはわかりますが、翻訳のチェックが甘かったのかもしれません。この日本語を苦労して読むなら、英語の原文を辞書をひきながら読みたいと思いました。原題は「This side of Paradaise」2016/07/26

春ドーナツ

16
エピグラフ。「楽園のこちら側とは良く言ったものだ!賢者の心にやずらぎはほとんどない」(ルパート・ブルック)書き出し。「エイモリー・ブレインは言葉では言い表せない程度のわずかな部分を除く、全ての特徴を母親から受け継ぎ、そのおかげで立派な人物になることができた。」テキスト。ありったけのエピソードが万華鏡のように散りばめられていて、スピード感のある文章だ。息つぎしないでプールを60回往復するみたいに。そう、そこには若さが横溢しているのだ。彼は手持ちのカードを全部差し出して、偉大な夢への片道切符を手に入れたのだ。2020/04/15

スイ

9
「僕も無邪気な子供の頃を繰り返したいとは思わない。それを失う喜びをもう一度味わいたいのさ。」 おそらく、元々の文章がストレートなわかりやすいものではない上に、訳と私の相性もあまり良くなく、前半はかなり読みづらかったが、中盤からは文章も展開も面白かった。 小説と詩と脚本がミックスされたような形態で、物語の作り方と文章の書き方を模索していたのだろうと思う。 後の「グレート・ギャツビー」に繋がるものは、既に芽生えているなぁとしみじみ思った。2019/01/30

Junya Akiba

7
グレードギャッツビーを読んで、もう一作何か読もうか?と思い、最近発刊された本書を手に取ったが、ちょっとあてが外れてしまったかも。邦訳を読む限り余程のフィッツジェラルド好きで、主人公のエイモリーを若き日の著者になぞらえて読めば楽しめるかも知れないが、、。若くハンサムな金持ちが努力せず女と遊び堕落していく様。滅びの美学と言えないでもないが、最後に大言壮語している所もあまり共感できなかった。2016/07/07

amanon

5
叶わない願いだが、もう少しこの路線ー十代のから二十代の青春像ーーで作品を書いてもよかったのでは?ついそんな気にさせられた。類まれな美貌と知性を持ちながら、今一つその能力を有効に活かせず、自堕落な生活に埋没しがちな主人公エイモリーとその友人達が織りなす刹那的な生活。もちろん、そこに文学や芸術への熱き想いや丁々発止の議論や恋愛劇が絡む…そこに次作の『美しく〜』へと通ずるものもあるが、あそこまで八方塞がりではないところに本作の妙があると思うのだ。また、シナリオスタイルの会話文がその後活かされ無くなったのが残念。2023/03/12

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