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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
47
新聞が売れない。ネットに依存すると朝刊夕刊のときに限らなくなる記事の出稿量は増加する。ちゃんとした記事には取材や調査に時間と手間が掛かる。ご当地ネタ「ちょっとイイ話」はこのようにして誕生する。タイトルの「エモさ」は早くも廃れてしまっているので、現在の言葉でいうと「お気持ち表明」。この記事が増えることの背景に報道機関のインフラの弱体化があり、読者の時間を浪費するという意味で問題がある。本書は記事の内容ではなく、その様な記事を書かなければならない状況の報道各社の経営状況に論点がある。新聞は10年で部数4割減、2025/08/13
みのくま
6
エモい記事が新聞の誌面に幅を利かせすぎている事に対する著者の提言から現状の大手新聞各社の危機的状況について深掘りされる本書は、大手メディアの信頼が低下し陰謀論が蔓延ってしまった現代の処方箋的な良書になっている。しかし、著者の提言があまりにも大手メディアに無視されている事が大変嘆かわしい。本書でも江川紹子らとの対談を読むと、どの程度著者の危機意識が伝わっているか大変不安である。人口減少により日本語話者が激減する今日において、いかに地方支局を維持し「トラストな情報基盤」を存続すべきかをもっと真剣に考えて欲しい2025/09/04
iwtn_
5
ゲンロン関係から著者を知り、政治が色んな意味で盛り上がっているところ、専門家としてのスタンスが良いと感じているのもあって、都内の大型書店で購入。TVもなく新聞にも課金していない自分。旧マスメディアへの信頼はかなり無い。しかしネット発のメディアにも無い。その割に書籍だけ買うという、極マイノリティから見てだが、この本にある批判は真っ当だと思う。適切なジャーナリズムが機能する国であって欲しい。が、売れないからなぁ……自分も課金してないし。ネットの活用で、よりコスパ良くナショナルミニマムを実現する手も?あるかな?2025/08/03
海垣夜助
3
知的中級階級層ですら活字から離れて動画コンテンツから情報を得ている現在の日本だから、そりゃ新聞業界も時流に合わせて変わっていかなければ先はないなと。2025/07/30
ムイシュキン
2
データや根拠が希薄なエモい記事が大手紙夕刊の一面を飾っていることを本書から知りました。エモい記事が不要ではなく、ストレートニュースやデータに基づいた記事とのバランスが大事なことは同意です。あと、大手新聞社の成り立ちや現況、海外では署名記事を長尺で記載されていることも知ることができ有益でした。2025/08/31
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