感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ケー
6
三つの座談会をひとつにまとめた一冊。2つめの座談会は公開当時に視聴していたので、あのバチバチ感をパッキングし、活字の形にして残したということが素晴らしいことだと思う。3つめの座談会は視聴してなかったけれど、東さんと大澤さんのまとめと反省がかなりクリティカルで流石歴戦の猛者だ、、、と感動した。そしてなんといっても企画した植田さん。このイベントをまとめあげたのがこの著者の中で最も若い方というのに驚く。あとがきではやや恐縮されているような感じだったけれど全くそんなことは無い。2025/05/31
ゆ
2
三宅さんが出演されたイベントの書籍ということで興味を持った1冊。 批評は様々な分野において理解を深め、自分の立ち位置を把握するためにも必要だと感じるが、批評そのものの歴史や人物、その界隈の存在については全く知らなかった。 実際に参加していればおそらく熱量の高いイベントだったのだろうとは思うが、文字だけでその内容を読むと、この問いに対してこの返答はなんかふわふわしていないか、まわりくどくないか、と思う部分も多々あり。(批評ってそういうもの?) でも今後も諦めずに面白そうな話題の批評を見つけて読んでみたい。2025/07/26
鱈等
0
東をはじめとした批評家男性たちのダメなところが全部出てる最高の本。座談会での森脇や松田の侮辱的発言に対し、三宅がクレバーにカウンターを決めていくさまは非常に痛快。その後森脇が東や大澤にどうすればレスバに勝てたかアドバイスを仰いでいる構造もくっそ惨めで笑える。三宅の著書はこれまで、逆張りで読まずにいたが、今回観客を獲得するための「バズ」戦略という話を聞いて興味が湧いた。松田が批評の超時代性についてもっともらしく語っているが、現代を「バズ」の時代と冷静に定義し戦略的に振る舞う三宅の方がずっと超時代的だと思った2025/12/20




