ゲンロン 〈11(2020 Novembe〉 特集:「線の芸術」と現実

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ゲンロン 〈11(2020 Novembe〉 特集:「線の芸術」と現実

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  • サイズ A5判/ページ数 424p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784907188382
  • Cコード C0010

出版社内容情報

小特集「『線の芸術』と現実」では、マンガ家の安彦良和氏と山本直樹氏をお招きしたふたつの座談会を軸に、マンガの「線」の政治性と歴史性を考えます。ほか原発事故から「悪の愚かさ」を考える東の論考、『新記号論』の石田英敬氏による西田幾多郎論、本邦初訳のプラープダー・ユンのSF作品など、充実の内容をお届けします。柳美里氏や巻上公一氏ら多彩な著者が「旅」を綴る新コーナー「ゲンロンの目」も開始。幅広い読者の関心を刺激する誌面です。

【目次】
[巻頭論文]悪の愚かさについて2、あるいは原発事故と中動態の記憶 東浩紀

[巻頭小説]ベースメント・ムーン(冒頭部) プラープダー・ユン 福冨渉訳
解説 バンコクは人工意識の夢を見るか 福冨渉

小特集 「線の芸術」と現実
[座談会]あたたかな線と古代史――なぜ歴史を描くのか 安彦良和+武富健治+東浩紀
[座談会]革命から「ラムちゃん」へ 大井昌和+さやわか+東浩紀
[座談会]白黒二値と連合赤軍――『レッド』をめぐって 山本直樹+さやわか+東浩紀

[論考]独立国家論 第10回(最終回) 偽史と血統の『韃靼タイフーン』 速水健朗
[論考]それはすでに線ではない――ドット・筆・Gペン 伊藤剛

特別掲載
「記号の場所」はどこにあるのか――『新記号論』から西田幾多郎を読む 石田英敬

ゲンロンセミナー
井筒俊彦を読みなおす――新しい東洋哲学のために 安藤礼二+中島隆博

ゲンロンの目
アガルタの前に立つ――ヒカシュー版シベリア神秘紀行 巻上公一
満洲で愚かさを記す 小川哲

[論考]ソ連団地の憂鬱 本田晃子
[論考]芸術と宇宙技芸 第2回 ヨーロッパのあとに、悲劇的なものをこえて ユク・ホイ 伊勢康平訳
[論考]理論と冷戦 第2回 実存主義と国民=民族(ネーション)の問い イ・アレックス・テックァン 鍵谷怜訳

ゲンロンの目
ステイホーム中の家出 柳美里
「映え」と写真の可能性 大山顕

創作
人間の子ども 第3回ゲンロンSF新人賞受賞後第一作 琴柱遥 解題=大森望
ディスクロニアの鳩時計 午後の部X 海猫沢めろん

コラム
国威発揚の回顧と展望 #2 東京五輪と「象徴のポリティクス」 辻田真佐憲
イスラームななめ読み #2 「イスラム」VS.「イスラム教」 松山洋平
ロシア語で旅する世界 #10 循環する記憶 上田洋子

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

34
正直関心の無いテーマもあり全てを読み込むことは困難で、本号から読むのはいささかハードルが高く感じられるはずですが、そのハードルを冒頭の東の文章は下げています。チェルノブイリへの取り組みなど今までのコンテクストを丹念に説明することでこの論考が読み易くなっているだけでなく、本号に対して第1期にあった巻頭言と同様の効果を与えています。・意志と主体に新たな地平を拓かせた國分の中動態は、原子力の問題ではハイデガーの放下=中動態という大きな問題になることによって中動態としては語れなくなる。故にアーレントは受動的に、ア2020/09/22

nbhd

15
「悪の愚かさについて2」を読んだ。加害者の中動態がテーマだった。國分さんの「中動態の世界」を読んでいる最中、ぼくの脳裏にしじゅう前総理の顔がチラついていた(アベさんを加害者とするかどうかは個人の価値にまかせる)。アベさんも、こうやって感想を会社のデスクで打ち込んでいるぼく自身も、あまり遠くない。なかば意志をもって、なかば「あたかも自然にそうであるように」、ぼんやりとした愚かな悪事をしている。生のなかで加害と被害が折り重なった「時間の重層性に敏感であること。それこそが愚かさの記憶の条件」と書いてあった。2020/10/14

おっとー

11
(巻頭論文)冒頭はチェルノブイリと固有名に関する考察。現在、チェルノブイリは「原発事故の危険な地」のイメージが完全に定着し、原発事故以前の歴史や、事故後の観光地としての側面は全く知られていない。そもそもウクライナの地であるこの場所をロシア語の「チェルノブイリ」で呼ぶこと自体にもある種の政治性がつきまとう。これを断ち切るには加害/被害の図式で事故を語るのではなく、中動態的な悪=悪の愚かさに目を向けなければならない。悪は能動的でも凡庸でもなく中動態的なのであり、大量生と大量死はなんとなくでしか生じえない。2020/12/06

マープル

11
巻頭の論文、東浩紀「悪の愚かさについて2、あるいは原発事故と中動態の記憶」を読了。國分功一郎の中動態の議論を導入し、加害者/被害者の二項対立を解体しようとする。前編1の議論より、哲学的な議論に踏み込んでいる。中動態の議論を導入しているとは言っても、原子力を否定する國分の立論には厳しく批判的。10/27に開催されるゲンロンイベントでの激突が楽しみ。2020/10/18

ルンブマ

3
「悪の愚かさ=加害の中動態的な性格をいかに記憶するか」という問題に関して、なんで現象学的精神病理学の方法論の話が出てこないのだろうかと、疑問に思ってしまった。そこからスタートした方が、パッとその記憶法論のを思いつきそうだが。2021/03/18

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