内容説明
3.11東日本大震災の日、親子三人は死を覚悟した。その時「なーに、まだ死んでられるって。生きねばねえぞ」との母の言葉で奇跡は起こった。そしてなぜか流れ着いたふろしきづつみ。震災から二年。あの悲劇を風化させてはならないと、母はようやく語り始めた…。
著者等紹介
小松フスミ[コマツフスミ] [Coler,Stephen]
県立高田病院での震災体験を語り継ぐ
小松則也[コマツノリヤ]
岩手大学教育研究科修了。現在、矢巾町立矢巾東小学校教諭。東日本大震災をきっかけに、震災絵本を制作。小学校で絵本を活用し、防災教育・復興教育を行っている。また、地域においては、震災の教訓を伝えるために、「絵本の読み聞かせ」を積極的に行っている
コーラー,スティーヴン[コーラー,スティーヴン]
アメリカ合衆国アーカンソー州出身。1998年来日。矢巾町内の小学校で英語講師(ALT)を勤めている。「小原流いけばな二級家元教授」の免許状を持ち、英語で生け花を教えている
新沼史和[ニイヌマフミカズ]
岩手県大船渡市出身。平成15年、米国コネチカット州立大学大学院博士課程修了(Ph.D)。現在、盛岡大学栄養科学部准教授。専門は、言語学。ケセン語の研究に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
舟江
4
題名に惹かれ読んだ。内容は表紙に描かれている通り、3.11の物語だった。先日S.39年の新潟地震のフィルムを久し振りに見たが、津波で車が流されるとことは、記憶から欠落していた。このような経験が絵本としても残される意義は大きい。2018/05/22
よし
3
著者の両親と妹が県立高田病院で津波を経験した実話を描いた絵本。岩手県が作った復興ドラマ「日本一ちいさな本屋」を観て、そのモデルになったこの本を取り寄せました。やさしい絵で3.11の出来事を子どもたちに伝えていきたいというメッセージがしっかり伝わってきました。英訳も併記してあって外国の人たちにも理解してもらうといいなと思いました。2017/03/16
-
- 洋書
- DPRK