目次
第1章 「あなたも過労死予備軍」〇三年調査から(勤務時間調査のまとめについて“集計方法について”;浮かび上がるM市の教職員の働きぶりについて ほか)
第2章 学校は究極のブラック企業(はじめのはじめ;パワハラ ほか)
第3章 教職員の長時間過密労働はどう扱われたか(新聞の扱いは?;四〇年ぶりに行われた文科省勤務実態調査 ほか)
第4章 不払い賃金は年間一兆円(不払い賃金・経済的損失;法定勤務時間でも世界最長 ほか)
第5章 教育の構造的変化 多忙はなぜ改善できないのか(期待・責任の過剰という問題;教育への信頼・合意が崩れている ほか)
著者等紹介
松田茂利[マツダシゲトシ]
1951年秋田県生まれ。山形大学人文学部卒。埼玉県教職員組合に参加。2011年3月に退職。現在も市民運動、文化運動、ボランティアなどに参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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epicurean
2
休みと仕事のメリハリもなく、上司、同僚、部下、生徒、親、世間と闘う教師。休日出勤も多そうだし、私にはできないと思った。担任を持っていると、1年間は辞めにくいし、鬱病が多いのも頷ける…。2015/03/16
Takanobu Y
0
前作「学校の先生は休めない」よりも,冷静な表現がなされており,共感的に読める。著者の熱い思いと怒りが伝わってくる。 何かあったら即刻問題にしてやろうという,世間の冷ややかな視線を感じつつ,なんとか凌いでいる現状を描いている。 不祥事の中には,当然本人の人間としての資質を問われるものもあるが それ以上に,不祥事が起きてしまう背景(例えば持ち帰り仕事の状態化によるUSBメモリの盗難など)には,全く関心がないメディア。教師個人による自己責任に終始し,社会全体の問題を直視しようとしない風潮に意義を唱えている。 2016/04/17
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