内容説明
米英密約「原爆は日本人に使う」の真相を暴く!そして、原爆は米英の「失敗隠し」に使われた―国際司法裁判所の意見に潜む「核の都市攻撃禁止」を引き出して、今こそ核廃絶へ!
目次
1 「ハイドパーク覚書」を知っていますか―われわれに人種差別の刃が向けられた
2 「原爆は日本人に対して使用」で「日本に」ではない―発掘した真実
3 ヒバクシャ2も「ハイドパーク覚書」なんかどうでもいい
4 原爆資料館への訴訟を試みて利用された―味方が敵になった
5 「国家は中心より滅ぶ」という父―判事ながら東条首相への糾弾の手紙で懲戒免職
6 父も戦後の時代も重荷になった私―たどり着いた「一つの文化」が強固な足場に
7 私に対する批判と私の反論―事実と論理を尊べ
8 再び原爆資料館と論争―論理が分からない資料館
9 知識人・原水禁・被団協などとハイドパーク覚書―議論拒否の人たち
10 朝日新聞を批判する―事実を尊ばないマスコミの謎
おわりに―今や核は禁止兵器にすることができる状態になっている
著者等紹介
岡井敏[オカイビン]
1930年生まれ。東京大学理学部卒、同大学院修了、理博。1991年まで科学技術庁無機材質研究所総合研究官、1998年まで工学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マイケル
4
異色の原爆本。著者の提案である"Japanese"の和訳「日本人」に同感。わざわざ「日本」と意訳(?)する必要はない。 "Japanese, who should be warned ~until they surrender"、whoやtheyで受けるので、「人」なのは中学英語レベル。人種差別は明らか、和訳変更出来ないのは核問題と人種差別問題を扱う部署が違う縦割りの役所体質のせいでは。 原爆と直接関係ない投書癖親子(?)の自分史の部分の方が面白い。和を乱すとして少数意見を排除する日本社会。変わらない。2020/09/11