内容説明
このセンチメンタル・ライブラリーは、あなたがいつかどこかの図書館で出会った、または出会っていたかもしれない、そんな感傷の欠片を収集し、提供し、保存する図書館だ。
目次
1 センチメンタルな図書館がよい図書館だ(しろやぎ、くろやぎ;千年図書館 ほか)
2 本を開いてまだ見ぬ場所へ(お返しいただいた本が;いつ読む、ドストエフスキー ほか)
3 コロナの時代のライブラリー(チェックイン、チェックアウト;コロナの時代の愛(1) ほか)
4 新しい図書館へ(男には向かない職業;嫌いな本 ほか)
Extra disc センチメンタルまちなか図書館(図書館の誕生に立ち会う;「センスが良い」図書館(増田隆人)
JOURNEY(竹中甲歩))
著者等紹介
大林正智[オオバヤシマサトシ]
1967年生まれ。愛知県豊橋市出身。「世間の荒波」に約40年揉まれた後、司書資格取得、図書館に漂着。愛知大学豊橋図書館から田原市中央図書館、豊橋市まちなか図書館。現在は益子町地域プロジェクトマネージャーとして図書館開館を目指す。日本図書館協会図書紹介事業委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
杏子
9
全く知らない本だったが、図書館の新着棚にあったので借りてみた。本と図書館をテーマにした自由なエッセイ本でしょうか。しかし読んでみると、ROCK司書の感傷図書館、エッセイかと思っていたけど、フィクションでもあるみたい?時折、自分の考えも交えつつ!? ROCK魂を持った司書ということらしい。愛知県にあるまちなか図書館のオープニングスタッフをされていたとか。普通の図書館とは一味違う?ちょっと興味を持ちました。2024/09/07
ganesha
5
67年生まれの司書による図書館にまつわる感傷的なあれこれや本の紹介。郵研社ホームページの連載が元になった一冊。入れ替わった鞄と中之島美術館が印象に残った。まちなか図書館開館について興味深く読了。2024/09/10
必殺!パート仕事人
1
オレの図書館、いいなぁ。図書館断ちして勉強するとか、盛岡さわや書店フェザン店の「文庫本X」とか、身近に感じられる話題だ。やはり今時書店員より、年代の近いROCK司書のお勧めがささるということか。注目を集める新規の図書館、ほとぼりがさめてからの評価が大事。「静寂読書室」があるということは、それ以外の場所では音に対してある程度寛容だという事。今はそれがトレンドみたい。男性”だけど”図書館員とは思わないけどな。有名図書館員ってみんな男性じゃん(ちょいおこ)。私はイベントの時だけ図書館に来る人がいてもいいと思う。2025/01/18
果てなき冒険たまこ
1
前作に比べると格段に文章にROCK味がなくなっててとても読みやすくなった。図書館に纏わるエッセイ的な感じかな。新しい図書館を作っていく過程だったりコンセプトメイクだったり利用する側からだけじゃわからないこともあってなかなか楽しめた。こんな図書館が近場にあったらいいだろうなとは思うけど地元の図書館はなんというか事務的で司書の人に尋ねてみるなんて考えたこともないなぁ。ちょっと意見でも言おうものなら危険人物扱いだもんな(されたことある)笑顔もないしね。2024/10/30
みんな本や雑誌が大好き!?
0
この方は、1967年生まれの図書館司書の資格の持ち主。さまざまな図書館に勤務した体験があり、現在は益子町地域プロジェクトマネージャーとして図書館開館を目指しているそうです。 図書館や読書などにまつわる「本」がいろいろと紹介されています。出てくる本はカジュアルな感じのものが多く、私も読んだり「積ん読」している本もそこそこありました。「ROCK司書」ですから、当然、音楽の紹介も出てきます。2024/10/15
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- 和書
- 夏草の女たち 講談社文庫