内容説明
マイケルは、想像力ゆたかな男の子。おうちのなかで、機関車ごっこをはじめると、パパとお姉ちゃんをつれて、汽車の旅に出かけます。最初にマイケルは、機関車の運転手になり、つぎは車掌、それから機関車の修理工―何にでもなりきれる、かけがえのない子ども時代を、パパの目線で語る、心あたたまる絵本。
著者等紹介
スロボドキン,ルイス[スロボドキン,ルイス] [Slobodkin,Louis]
1903‐1975。アメリカ生まれ。美術学校を卒業後、彫刻家として活躍。『元気なモファットきょうだい』に挿し絵をつけたことから、子どもの本を手がけるようになる。『たくさんのお月さま』でコルデコット賞を受賞
こみやゆう[コミヤユウ]
1974‐。東京都に生まれる。2004年より東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰。祖父は、トルストイ文学の翻訳家、良心的兵役拒否者である故・北御門二郎(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ツキノ
21
2021年1月発行。ここ数年でスロボドキンの作品がどんどん読めるようになりうれしい。原書は1945年発行。お父さんの語りで息子のマイケルの「なりきり」遊びを描く。外出から戻ったおかあさんは現実に引き戻す役。(E163)2021/06/07
ヒラP@ehon.gohon
20
スロボドキンのスピード感、躍動感、臨場感のある絵に引き込まれて、自分も旅行をしているような気持ちになりました。 リビングの空間で、小さな息子の夢物語につき合う、お父さんと、坊やのお姉さんの家族観が素敵です。 次々と物語を展開するマイケル坊やの想像力が素敵です。 買い物から帰ってきたお母さんに叱られて、急に現実に戻されてしまいましたが、お父さんも含めて3人が共犯者になったような余韻も、とても微笑ましく感じました。 こんなお父さん、いいなぁ。2022/10/28
ヒラP@ehon.gohon
16
C事業所で読み聞かせしました。2022/09/30
ヒラP@ehon.gohon
11
【再読】大人のための絵本2022/10/14
遠い日
11
スロボドキンの絵を求めて。スピード感に溢れた機関車の疾走がたまらない。子どもの空想ではあっても、なりきるマイケルの世界にちゃんと応えて参加してあげるお父さんとお姉さんがすてきだ。ひとりで何役こなしただろう?マイケルのなりきりぶり、没頭ぶりがリアルな世界を凌駕していくのにぞくぞくする。わたしもここではないどこかに連れて行ってもらった気分よ。2021/02/13