内容説明
何を優先的に取材すべきか、被災者にとっては何が重要なのか。災害に直面した時の報道の手法や在り方を、実例をもとに解説。災害には「発災フェイズ」「避難フェイズ」「検証フェイズ」「復興フェイズ」「伝承フェイズ」という五つの局面があり、それぞれで集めるべき情報、伝えるべきことが違う。いざという時のために、知っておくべきテクニックやツールをまとめた決定版!
目次
第1章 発災フェイズ(マッピングで「情報の空白地帯」を割り出せ;SNSの分析も今や必須;限られた取材リソースをどこに配置すべきか;犠牲者の情報特定と避難指示が出ている場所での取材;災害の「顔」に気づけるか)
第2章 避難フェイズ(「見えない避難所」を探せ!;避難所で何をどう取材するか;なぜ支援の手が届かないのか―進化するボランティアにも注目;仮設住宅に「入居したくない」理由こそ取材を;自治体が陥る仮設住宅での「神話の妄信」とは何か;答えのない被災者や遺族への取材)
第3章 検証フェイズ(クロノロと「報告書」の重要性;防災計画を検証―震度7の町が大混乱に陥った理由とは;大川小の悲劇はなぜ「人災」といえるのか;避難行動を検証する;命を守る情報がなぜ伝わらないのか;施設の損壊の「本当の原因」を検証する;オープンデータで危険な場所を検証する)
第4章 復興フェイズ(危険な場所での住宅再建をどう調べる?;復興の「空白地帯」を見つける;復興予算の調べ方;必ず起きてしまう談合の調べ方;復旧・復興工事に携わる業者の調べ方;補助金の調べ方;なぜ被災地のパチンコ店に行列ができるのか)
第5章 伝承フェイズ(災害をどう伝え続ければいいのか;遠い場所での災害を「わが事」と思ってもらうには)
著者等紹介
熊田安伸[クマダヤスノブ]
SlowNewsシニアコンテンツプロデューサー。NPO報道実務家フォーラム 理事。1967年岐阜県生まれ、早稲田大学卒。90年NHK入局。沖縄局、報道局社会部で国税・外務・国会を担当し「公金」をテーマに調査報道。新潟局、仙台局では震災報道を指揮。2006年、スクープの取材源をめぐって民事裁判で争い、最高裁が記者の取材源秘匿を認める初判断を示す。17年、NHKの公共メディア化のための「ネットワーク報道部」設立に尽力。「政治マガジン」「AIリポーターヨミ子」「NHK取材ノート」などを開発・運営。21年、ウェブメディアSlowNewsに移籍。NHKスペシャル「追跡復興予算19兆円」でギャラクシー大賞など。「調査報告 日本道路公団」で芸術祭優秀賞。著書に『記者のためのオープンデータ活用ハンドブック』(Internet Media Awards 2022 アクション・フォー・トラスト部門賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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