感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
キキ@新潮部
21
こんなことがあったあの場所が、今はこうなっている。と、写真を比較しながら戦争と平和について考える。ページをめくるほど、戦後の混乱期に視点がずれていき、いつの間にか脳内は経済成長真っ只中の国民の姿を追っている。世界中の争いに米国や我が国がどう関わっているかを見た後の最終章に、数枚の各国の子どもたちの写真。ここで初めて涙が出てきた。言葉ではなく、目と感受性で観る戦争、そして平和。2025/09/15
TTK
3
"国策通信社"として絶大な影響力を持った同盟通信は敗戦により連合国最高司令部(GHQ)による責任追求を覚悟して古野伊之助[A級戦争犯罪人容疑者、不起訴・公職追放]社長が自主的に解散を宣言、新たに共同通信、時事通信の分割発足を打ち出した。しかし、戦時中の報道姿勢や内容を反省する認識は薄く、その後の検証作業も不十分だった。p.342025/07/13