内容説明
急速に進化する人工知能(AI)は、社会に大きな変貌をもたらした。とりわけ生成AIの登場は、文章だけでなく写真、動画、音楽などの制作に影響を及ぼしている。ジャーナリズムにとっても同様だ。業務の効率化に活用する動きがある一方、事実とフェイクニュースの見分けが困難になるといった課題も多い。メディアは生成AIにどう対応すればいいのか。功罪を検証しながらメディアの行方を探る。
目次
第1部 基調講演 自己像としてのAI―平野啓一郎/小説家(人間の能力を超えるか;情報過剰供給社会と正確な情報;「のび太くん化」ビジネス;AIが担うコスト管理とリスク管理;AIを運用しているのは人間;芸術創作はやっぱり人間?;パートナーとしてのAIの意義;質疑応答)
第2部 パネルディスカッション 生成AIとジャーナリズムの行方 メディアに突きつけられる課題と対応力―パネリスト 音好宏
上智大学教授 福岡真之介/弁護士 津山恵子/ジャーナリスト コーディネーター 竹内薫/サイエンス作家(プレゼンテーション;ディスカッション)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
inaryoXD11
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2024年開催のシンポジウムでの、平野啓一郎氏の講演と、研究者、弁護士、ジャーナリスト等によるパネルディスカッションを収録したもの。ジャーナリズムには興味がそれほどあるわけではないが、生成AIへの関心と、それについての平野氏の考えが読めるということで読んでみました。AIについて考えるということは、人間のあるべき姿を考えることであるというのは確かにそうだ…と。シンギュラリティは実現するのか、そうなったらどういった社会になるのかの興味があったが、現在の報道での生成AIの捉え方、使われ方は参考になりました。2025/06/16
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- 和書
- 臨床腫瘍薬学 (第2版)