内容説明
若い頃は、しばしば「おまえ、どこ行っきょん」(どこへ行きつつあるのか)と、少年時代を過ごした阿波の徳島弁で自分に問うことがあった。―腹を空かした少年時代(1)、東京へ出てきた青年時代(2)、我を忘れて働いた壮年時代(3)のエッセイに、近年ふと目覚めて詠んだ短歌作品(4)を収録。文庫新版で贈る初の自分誌。
目次
1 腹を空かして(どこ行っきょん;入道雲 ほか)
2 東京へ出て(あの一言;奇遇1 ほか)
3 我を忘れて(“長のつくもの”;閉店閉口 ほか)
4 ふと目覚めて…短歌おまけ(ここに至りて;家族の記憶―大阪に生まれて ほか)
著者等紹介
森村稔[モリムラミノル]
昭和10年大阪市生まれ。小学校3年生のとき戦時疎開で徳島へ。徳島県立名西高等学校を経て、東京大学文学部美学美術史学科卒業。20代後半、博報堂を退社し、東大新聞研究所研究生に。リクルート創業期の仕事を手伝い、昭和38年、会社設立と同時に入社。社員番号4。編集部長、制作本部長、専務取締役などを経て、平成9年退職。リタイア後は、お茶の水女子大学でメディア論、東京経済大学で文章作法などの講師を数年間つとめた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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