内容説明
「好きだったんだよ、本当は」という鉛筆書きのらくがきが机にあった。その横に「僕も、好きだったよ」と書き添える。そんなオレンジみたいに甘酸っぱい青春の何気ない瞬間を鮮やかに描く。デビュー20年あの頃の君と僕に会える。18才の狗飼恭子から届いた、24のちいさな気持ち。
目次
僕のツルゲーネフ 彼女の三つ編み
オレンジが歯にしみたから
水筒の中の勇気
透明な魚
君のためにできること
例えば雨降る午後の授業
銀のロケット
チーズムーンの夜のはなし
She is Out
六月の風〔ほか〕
著者等紹介
狗飼恭子[イヌカイキョウコ]
1974年埼玉県生まれ。92年に第1回TOKYO FM「LOVE STATION」ショート・ストーリー・グランプリにて佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブルーベリー
6
自分の直感しか信じなくて。他人のアドバイスなんて聞かない。ただまっすぐ。ちょっととがって。少し切ない。2014/02/11
頭痛い子
2
狗飼氏が書いたとは思えないような文章で、高校時代にカドカワに載せていたストーリーらしい。たしかに若い!笑 拙い、とも言えるかな? 薄い内容なんだけど、やっぱり「書く人」の原点はあって、24のショートストーリーのタイトルは見事。ただ、中身は「……」。だけどそれは裏返せば「自分が想ってること、ちょっとでも詳しく描いたらバレちゃう!」と、作者が自意識過剰気味に思っていたのではないか。うすーく、でも青春の「アオ!ハル!」とは、まさにこういうことなんだろう。高校時代の男子生徒なんか頭のなかピンク一色だと思うけども。2020/07/23
藤倉悠也
0
お腹いっぱいにはならないけれど、ちょっとつまめるお菓子みたいな作品です。2021/12/11
よみ
0
著者が高校生だった頃のみずみずしい言葉たち… 盲女には共感できない!爆2016/03/25
杳
0
できる限りたびたび会おう2013/12/10