内容説明
尖閣諸島は我が国の固有の領土―なぜ中国は反対するのか。図版・資料多数収録。元海将が監修・執筆する日中海戦のシナリオ!海上自衛隊と中国海軍の対潜戦・対空戦・対水上戦を予測する。
目次
序章 尖閣諸島は我が国の固有の領土―なぜ中国は反対するのか
第1章 中国海軍の現状―その戦略はいかにつくられるか
第2章 海上自衛隊の現状―周辺諸国の軍事力概観
第3章 海上自衛隊と中国海軍の実力―対潜戦、対空戦、対水上戦を予測する
第4章 中国の海洋進出のシナリオ―紛争の抑止と対処
第5章 日中海戦はあるか―最悪の事態に備える
著者等紹介
夏川和也[ナツカワカズヤ]
第22代統合幕僚会議議長、水交会第14代会長。昭和15年、山口県生まれ。元海将。昭和37年、防衛大学校卒業(第6期、電気工学専攻)、同年海上自衛隊入隊。昭和62年3月、海上幕僚監部総務部総務課長。昭和63年12月、航空集団司令部幕僚長。平成2年3月、第1航空群司令。平成3年3月、海上幕僚監部人事教育部長、平成4年6月、教育航空集団司令官。平成6年7月、佐世保地方総監、平成8年3月、海上幕僚長。平成9年10月、統合幕僚会議議長、平成11年3月、退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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5 よういち
61
【TP1312】今は平静は保っているが、緊張度合いは依然キープしたままのように感じる日中関係。中国の動きと日本としての対応を記述◆2013年発行なので若干情報に古さと不足感を感じるが、頭の整理にはいいかも◆世界第2位の経済大国・中国は国内に深刻な問題をいくつも抱えている。これらを抑え込むために中国共産党は年間8%の経済成長を保とうとしている。世界との貿易が不可欠の中国が日本を攻撃すれば大打撃を受けるのは中国/国民の目を外に向ける必要が生じ、これなら勝てると中国が踏んだとき、日中の軍事衝突があるかもしれない2018/07/25
ピエール
3
中国の戦略が解説されていて、なるほどと思いました。主として、日中の軍備が比較されていたが、肝心の、万が一戦闘が発生したらどうなるの?という点には「実際に戦争が起きたら、不測の事態が多数発生するので、予測は難しい」として、敢えて書かれていませんでした。 戦うための軍隊が戦わないために努力しているのだなあ、という感じ。何やら矛盾を感じますが、戦争なんかしないに越した事はないので、それが正しい対応なのでしょう。2014/08/27
とろとろ
2
残念ながら、例によって軍人執筆ものは、ただ淡々と書いてあるだけ。レポートみたいなものだから読み物としては全く面白くない。2014/01/16
kasugaitaro2011
2
事実と異なることも、言い続けると本当に聞こえてきてしまう。既成事実を積み上げ世界世論の取り込まれ、本当は私の物なのにと小声で後悔するような事にならないようにしたいが。2014/01/09
ワッキー提督
2
それほど特筆すべき情報等はなく、既存のものを纏めたという印象。中国に対する認識や、防衛法制に対する理解に関して疑問点となる部分もあったが、それらも含めて「現場の声」として読むと興味深いものであった。2013/12/22
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