目次
1 韓国のヤングヤングフェミニストたち(脱コルセット:到来した想像(イ・ミンギョン)
フェミニストのコミュニティ設計(シン・インア)
interview ボムアラム(出版社)
interview ハン・セッピョル(DSO)
コラム:江南駅付近女性殺人事件)
2 彼女たちが書くことば(私たちが石膏人形に生まれたとしても(チョン・セラン)
女友達にコクられた(イ・ラン)
韓国フェミニズム文学に描かれる共同体(すんみ)
interview ユン・イヒョン(作家)
interview キム・ジナ(コミュニケーションディレクター)
コラム:フェミニズム・リブート)
3 ソウルで知ったこと 女性たちの行動(レポート;水曜デモは平和だ(リュ・ジヒョン))
4 連帯、そして日本の私たち(ガールズ・ビー・アンビシャス(小山内園子)
フェミニストであることが一番収まりがいい(小川たまか)
日本の読者がK文学に見つけたもの(倉本/さおり)
韓国 あたらしいフェミニズムの本
韓国 女性と社会の歴史)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かもめ通信
15
お薦めはチョン・セラン氏の「私たちが石膏人形に生まれたとしても」と、イ・ラン氏の「女友達にコクられた」。翻訳家のすんみ氏による「韓国フェミニズム文学に描かれる共同体」という寄稿も興味深かった。2022/01/28
katoyann
15
韓国の若い世代の女性を中心に起こった「フェミニズム・リブート」について紹介した一冊である。作家やミュージシャン、研究者など様々な担い手が当事者目線でフェミニズムを語る。 女性にとってプレッシャーになってきたルックス中心主義に対抗する「脱コルセット」運動など気になっていた話題が分かりやすく説明されている。フェミニズムは実践であり、日常の性差別に対抗する運動であるという立場が明瞭で、読みやすい本である。おすすめの一冊。 2020/12/13
二人娘の父
11
フェミニズムは「自分には関係ない」と考える方は多いだろう。しかし本書によって、その考えは大きく揺さぶられるのではないか。私たちが生きる社会のあり方、そして“自分と身近な人との関係”を見つめ直すきっかけを、多彩なエピソードによって与えてくれる。印象的なのは「フェミニズムは男性に敵対する思想」ではないという主張だ。ジェンダーに縛られ苦しんでいるのは男性も同じ。“男らしさ”の圧力の根底にあるものが「家父長制」にあることが解き明かされる。フェミニズムを知ることは、男性がより自由になるための手がかりになるのだ。2025/03/27
バーニング
4
『小さな心の同好会』のユン・イヒョンのインタビューが読みたくて買ったが、読めてよかった。一人の小説家としてフェミニズムを巡る「議論に参加すらできない女性に関心」(p.70)と語っていたのが印象的で、重要な視点と思う。その他イ・ランのエッセイや、キムジヨン以前以後の日本における韓国文学市場の形成と発展について書いた倉本さおりのコラムを面白く読んだ。2023/05/02
かわぴょん
2
怒りを覚えた彼女たちは一歩先に進んでいる。 まだこの感情の名前を知らない私たちは、これからだ。2021/01/21