内容説明
「漢字」の成り立ちを通して中国の歴史と文化をかいま見る!!身近な約335字を取り上げて、成り立ちから解釈まで丁寧に解説。漢字に関わる図版を約300点掲載。中国の古今の文物と習俗に通じている翻訳者によるわかりやすい注釈つき。
目次
第1章 漢字と宗法制度
第2章 漢字と軍事制度
第3章 漢字と婚姻・家庭
第4章 漢字と文学・芸術
第5章 漢字と服飾
第6章 漢字と飲食
第7章 漢字と住まい、暮らし、交通
第8章 漢字と日々のくらし・自然・人体
著者等紹介
王貴元[オウキゲン]
1959年中国山西省生まれ。中国人民大学中国語学科教授。文学博士。専門は文字学と出土した文献の研究
加藤徹[カトウトオル]
1963年東京都生まれ。東京大学大学院文学研究科修了。専門は中国文化、中国文学、表象文化(とくに京劇)。広島大学を経て、現在、明治大学教授
星野孝司[ホシノタカシ]
1965年北海道生まれ。東洋大学文学部中国哲学文学科卒業。専門は中国民俗学。2000年頃より清楽月琴の研究調査、修理に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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さとうしん
2
漢字の字源を取っ掛かりに中国古代の文化や生活について見ていこうという趣旨だが、取り上げる漢字の字形が『説文解字』までしか遡らないものがちょこちょことあったりと、立ち位置が中途半端なのが気になった。古文字の字形をメインに古代の文化・生活について見るなら許進雄の『中国古代社会』、考古学の発掘の成果を中心に見ていくなら孫機の『漢代物質文化資料図説』を翻訳した方が良かったのではないか。2015/07/21
小竹
1
漢字の背後にある歴史、文字の成り立ちや語義の変遷について中国人学者が解説する本。軍事/婚姻/文学藝術など8種類に分類、322字を取り上げている。古代中国の家屋の中心である「堂」が、下って場所の呼称からそこにいる人(高堂)のことを指すようになっていくなど、字のイメージが敷衍していく様が実に興味深い。「棄」の字の冠部分は「子」を逆さにしたもので、通過儀礼としての子棄てを重ねているのでは、といった視座も面白い。漢字はやはり、絵に似ている。2018/05/25
田中AD
0
漢字についての翻訳された本、年に何回か東洋人としてのアイデンティティが出てしまうので買ってしまう。軍事編が欲しかったのも理由。辞書みたいなもの2019/11/27
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