内容説明
幾千の時を経た、美しい日本の夜。ライトアップされた社寺の魅力をその歴史とともに紹介。時を越える情景―全国69社寺。
目次
通年(嚴島神社(広島県)
丹生都比売神社(和歌山県) ほか)
春(阿蘇神社(熊本県)
石清水八幡宮(京都府) ほか)
夏(貴船神社(京都府)
伏見稲荷大社(京都府) ほか)
秋(円通院(宮城県)
石山寺(滋賀県) ほか)
冬(毛越寺(岩手県)
布多天神社(東京都) ほか)
夜の街歩き(ライトアップ プロムナード・なら(奈良県)
博多ライトアップウォーク 博多千年煌夜(福岡県) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
55
光と闇のコントラストが美しく、厳かな雰囲気がより際立つライトアップ。幽玄の世界に佇んでいるかのよう。ただ、深い闇には神以外の何かがいそうで…。2018/06/14
よこたん
42
“1年を通して灯される明かりのほか、春の花や夏の祭事、秋の紅葉や冬の年越しに合わせて 厳かな、あるいは華やかな光をその身にまとう社寺…。” 確かに綺麗ではある。厳かというよりは、凄みみたいな圧を感じてしまうほどだ。夜の神社が子どもの頃から怖くて仕方ないせいもあるが。光を帯び狂おしい程の美しさで佇む桜や紅葉は、何を想うのか。ほぼ人けの無い写真で構成されているせいもあってか、まどろみの中で見た光景かと見紛うばかりである。モリミーの「きつねのようなもの」がするりと駆け抜けていっても不思議ではない世界であった。2018/06/09
リコリス
35
お盆の期間に開催されるという表紙の鳥取県大山寺の和傘灯りが美しい。丹生都比売神社のしっとりとした暗闇にほのかに光る太鼓橋、貴船神社の七夕飾り、正寿院の風鈴まつり、雪とのコントラストが凛として美しい岩手県毛越寺など神社やお寺が季節ごとにこんなにライトアップされているなんて知らなかった。写真で見るとどれも幻想的で森見氏や恒川氏の作品を連想してしまう。昨年紅葉の京都にライトアップを見に行って待ち時間も長くて寒くてすごい人だったけど感動も大きかったから今年もぜひ行きたいな。2018/09/02
ひめありす@灯れ松明の火
33
子どもの頃にはわからない。大人になるとしっとり夜遊びができる様になるのが楽しい。昔京都で夜の結婚式に遭遇した事があるけど狐の嫁入りみたいで素敵だった!来宮神社は御伽噺の舞台の様だし大山神社の和傘の灯りはなんとも華やか。亀戸天神の藤のお花見も風流だなー。靖国神社も自然と畏まりたくなる。長谷の夜の街歩きも素敵。夜市が立つという事なので、少し早めに集合してゆっくりビールなど頂きながら日が暮れるのを待ちたい。(もちろん浴衣などでおめかしをして!)称名寺の薪能との組み合わせも気になります。2022/01/10
シフォン
22
ライトアップって、聞くだけでなんだかウキウキするのはなんでなんだろう。神社やお寺の夜なんて、昔だったら何かでる、肝試しするという感じだけれど、最近はとても素敵にライトアップされているところがたくさんあるのね。鎌倉の長谷のライトアップは先週だったなんて!2019/08/30