内容説明
平均寿命40歳の江戸時代に90歳まで生きた。名を30回変え90回以上引っ越し3万点もの作品を残した。鬼才・葛飾北斎の歩みを名画でたどる&体験する。
目次
第1章 HOKUSAIを知る(HOKUSAI’S LIFE;CLOSE UP)
第2章 HOKUSAIを体験する(HOKUSAI MAP)
特別エッセイ 鎖国の時代に海外で大ブーム
著者等紹介
安村敏信[ヤスムラトシノブ]
1978年、東北大学大学院修士課程日本美術史修了。1979年より板橋区立美術館勤務。2005年、館長。この間、狩野派の研究と作品の発掘に携わり、ユニークな展覧会を数多く企画。退職後は萬美術屋として各地の美術館や研究者の相談にのるなど活動中。2017年7月より北斎館館長就任
浦島茂世[ウラシマモヨ]
美術館、博物館、資料館はおまかせ。美術館訪問が日課のフリーライター。時間を見つけては美術館やギャラリーへ足を運び、内外の旅行先でも美術館を訪ね歩く。Webや雑誌など、幅広いメディアで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
46
ハルカス美術館の「奇才江戸絵画展」の入った真正面に飾られていた「男浪女浪」。迫力ある浪しぶきに魅せられて描いた北斎のことをもっと知りたくなって手にとった1冊。北斎は今年で生誕260年。日本のパスポートのデザインに富嶽三十六景のうち24作品が今年から使われることに。北斎といえば、富士山のイメージ強く浮世絵の大家だと思いきや、美人画、鳥瞰画、妖怪画、団扇画、読本の挿絵、肉筆画などジャンルや作風の垣根を超えて活躍した画家だと知った。橋フェチだったり、引っ越し魔(生涯で93回)だったりと素顔が知れぐっと身近に。2020/11/22
tokkun1002
5
2020年。北斎の人生を俯瞰するのにおすすめ。魅力的。2025/03/15
k
5
ベロ藍が開発されて輸入されて、北斎ブルーの作品がたくさん産み出されてよかった。北斎の作品が国から文化財指定されたのが平成になってからとか、注目され出すのが1999年に米LIFE誌の「この1000年で偉大な業績を残した100人」に唯一の日本人として選ばれてからとか、驚いた。作品は3万点以上とのこと、たくさん見たい。2020/07/21
kaz
3
タイトルどおりの入門書。類書を何冊か読んでいれば、既に知っているであろう内容。ただし、図版の中には、初期のものを中心にひょっとしたら初見かなというものもいくつか。 2020/09/05
shuco
2
ずっと楽しみにしていたHOKUSAI映画が今年公開になり、この本で復習も出来た。 ベロ藍がベルリンからきてたことは知らなかったし、パスポートにも北斎の絵が使われるようになるなんてすごいインフルエンサー。 引っ越しを何度もしてたり絵を描くこと以外は頓着してなかったりほんとに人生を楽しんだ人なんだなーと。 水回りを好んで描いていたりじっと出来ない性分ってところが自分とシンクロしていたので干支やら星座をみてみたけどぜんぜん違ってて残念でした2021/08/28