内容説明
天皇の支配と日本国家の成立の関係は法学的にはいかに説明されるか。カール・シュミットの「場序(Ortung)」概念から出発して天皇の支配の形成から日本国家の成立までを法社会学的に探究するユニークな業績。
目次
場序と支配の形成
支配の正当性
地母神の礼拝と天石窟の変
ヤマト国家の成立
日神の礼拝と天照大神の成立
日本国家の成立
二〇世紀後半における天皇
著者等紹介
藤田嗣雄[フジタツグオ]
1885年生、1967年歿。法制史学者。1910年東京帝大卒。朝鮮総督府勤務を経て1918年から1919年陸軍省参議官として軍政研究に従事。1932年陸軍大教官。1937年「軍政に関する研究」により法学博士。1950年国立国会図書館立法考査局専門委員。1957年から1966年上智大学法学部教授。画家の藤田嗣治は実弟(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。