アメリカのユートピア - 二重権力と国民皆兵制

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  • サイズ A5判/ページ数 382p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784906917785
  • NDC分類 309.025
  • Cコード C0010

出版社内容情報

あのジェイムソンがユートピアとして提唱する国民皆兵制?!
――ジジェクが、柄谷が応答する。

解放された社会に関する左翼のスタンダードな観念をジェイムソンが根本的に問い直す問題作。「多くの左翼がこの本で出会うものにぞっとするだろう。有名な映画のタイトルを引くなら《流血があるだろう》。だが、左翼にもう一度チャンスを与えるためにはそのような(イデオロギー的)血を流さねばならないとしたら?」――スラヴォイ・ジジェク

目次
序言 われわれの夢を検閲する必要  スラヴォイ・ジジェク
1 アメリカのユートピア  フレドリック・ジェイムソン
2 マットとジェフはボタンを押した  キム・スタンリー・ロビンソン
3 二重権力再び  ジョディ・ディーン
4 ユートピアの幸運な偶然  サロジ・ギリ
5 他のシーンから他の国家へ――ジェイムソンの二重権力の弁証法  アゴン・ハムザ
6 日本のユートピア  柄谷行人
7 ジェイムソンと方法――コミック・ユートピアニズムについて  フランク・ルーダ
8 十月の後、二月の前――二重権力の形象  アルベルト・トスカーノ
9 ユートピア的セラピー――労働、非労働、政治的想像力  キャシー・ウィークス
10 想像力の種子  スラヴォイ・ジジェク
アメリカのユートピア エピローグ  フレドリック・ジェイムソン
原注
訳者あとがき
索引(人名・事項、出版物・作品名)


著訳者紹介
Fredric Jameson(フレドリック・ジェイムソン) 1934年生まれ。アメリカのマルクス主義文学批評家。デューク大学教授。『弁証法的批評の冒険』(1971)『政治的無意識』(1981)『のちに生まれる者へ』(1988)『ポストモダニズム』(1991、未邦訳)『未来の考古学』(2005)など著書多数。

Slavoj Žižek(スラヴォイ・ジジェク) 1949年生まれ。ラカン派精神分析に基づいた哲学論、政治理論、大衆文化論で知られるスロヴェニアの哲学者。リュブリアナ大学社会学・哲学研究所上級研究員。『イデオロギーの崇高な対象』(1989)『汝の症候を楽しめ』(1992)『パララックス・ヴュー』(2006)など著書多数。

田尻芳樹(たじり・よしき) 1964年生まれ。東京大学教授。専攻、イギリス文学。著書にSamuel Beckett and the Prosthetic Body(Palgrave Macmillan, 2007)『ベケットとその仲間たち』(論創社、2009)共編著に『混沌と抗戦――三島由紀夫と日本、そして世界』(水声社、2016)訳書にJ・M・クッツェー『世界文学論集』(みすず書房、2015)など。

小澤央(おざわ・ひさし) 1983年生まれ。明治大学専任講師。専攻、イギリス文学。論文に“John and Ishi,‘Savage’Visitors to‘Civilization’: A Reconsideration of Aldous Huxley's Brave New World, Imperialism and Anthropology”(Aldous Huxley Annual Vol.12/13, 2014)“Identity Paradoxes: The Self and Others in the Literature of Aldous Huxley”(Ph.D.Thesis,King's College London,2016)など

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

渡邊利道

5
アメリカのマルクス主義文芸批評家ジェイムソンの、公式の政府と並行して統治が成り立つ「二重権力」の概念を用いて、国民皆兵制度をアメリカのユートピアとして提示するという論文を中心に、応答を8人の学者・批評家とSF作家キム・スタンリー・ロビンソンが執筆した本。最初の論文がもうかなりユーモアたっぷりに現在の壊滅的な左翼の状況から出発したもので、「政治の抹殺」とでもいうべき主張がユートピアに結びつく。他の論者はまあちょっと真面目すぎるけども。柄谷は相変わらず一人で喋る感が強くてこれはこれでもう味かもしれない。2018/07/16

 

2
三浦何某が同じように「徴兵制」の主張をして嘲笑されていたが(恐らく、三浦の念頭にあるのは井上達夫の「徴兵制」論であると思うのだけれども)ジェイムソンの場合は、アメリカの伝統的な「抵抗権」に回帰することで左翼運動の復権(=「政治」の蘇生)を目論もうとしているように思える。もちろん、この挑発的な言辞を「ネタ」として受け取るべきか、「ベタ」として受け取るべきか、正直自分の中ではまだ判断が付きかねるし、日本的な文脈に即座に当てはめるのは危険かと思う。2019/04/11

Hidekazu Asai

0
本書に収録された柄谷行人の「日本のユートピア」はフレドリック・ジェイムソンの「アメリカのユートピア」への批評であるが、なんと、柄谷は、ジェイムソンの「国民皆兵制」と「憲法第9条」の両輪が動いて「世界同時革命」が起きる、と主張している。 柄谷の「日本のユートピア」を読むだけでも本書は読む価値がある。 2018/08/25

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