内容説明
現代の世界や日本の状況を考えるうえでフランス現代思想の共同体論が参照可能かどうかを見きわめる試み。
目次
序 共同体論を実践するために
1 家族(家族への信―デリダと絆のアポリア;現代社会における愛・性・家族のゆくえ―ドゥルーズの「分人」概念から出発して)
2 社会(雑種たちの共同体を求めて;「合理性の共同体」の存続のために―哲学的思考と教育)
3 文学(宮沢賢治のアセファル共同体―共にあることと宗教;「すべて」をめぐる断片の運動―ブランショにおける共同体の(非)実践的射程)
4 政治(国家と社会の「あいだ」をいかに(反‐)造形するか―レヴィナス、ブーバーとユートピア的社会主義の明日
喪のポリティクス―デリダ、「私は死で動いている」の射程)
著者等紹介
岩野卓司[イワノタクジ]
1959年生まれ。明治大学教授。東京大学大学院人文科学研究科仏語仏文学博士課程満期修了、パリ第4大学大学院哲学研究科博士課程修了。博士(哲学)。専攻、思想史
合田正人[ゴウダマサト]
1957年生まれ。明治大学教授。東京都立大学大学院博士課程中途退学。専攻、思想史
郷原佳以[ゴウハラカイ]
1975年生まれ。東京大学准教授。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程満期退学、パリ第7大学大学院博士課程修了。博士(文学)。専攻、フランス文学
坂本尚志[サカモトタカシ]
1976年生まれ。京都薬科大学准教授。京都大学大学院文学研究科現代文化学専攻二十世紀学専修博士課程研究指導認定退学、ボルドー第3大学大学院哲学研究科博士課程修了。博士(哲学)。専攻、20世紀フランス思想史
澤田直[サワダナオ]
1959年生まれ。立教大学教授。パリ第1大学大学院哲学研究科博士課程修了。博士(哲学)。専攻は思想史、フランス語圏文学
藤田尚志[フジタヒサシ]
1973年生まれ。九州産業大学准教授。東京大学大学院人文社会系研究科欧米系文化研究専攻博士課程満期修了、フランス・リール第3大学大学院哲学研究科博士課程修了。博士(哲学)。専攻、フランス近現代思想
増田一夫[マスダカズオ]
1954年生まれ。東京大学大学院教授。東京大学大学院人文科学研究科仏語仏文学博士課程単位取得退学。専攻はフランス思想、フランス地域文化研究
宮〓裕助[ミヤザキユウスケ]
1974年生まれ。新潟大学准教授。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。博士(学術)。専攻、哲学・現代思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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